長岡高専

長岡工業高等専門学校・電子制御工学科

< 取材日:2025/04/12 >

中田亘さん
―博士課程に進学しました

略歴
2020年,電子制御工学科卒業,東京大学工学部システム創成学科へ編入学
2023年,東京大学情報理工学系研究科創造情報学専攻 修士課程へ進学
2025年,東京大学情報理工学系研究科システム情報学専攻 博士課程へ進学
入学のきっかけ
小さい頃からものづくりが好きでした。 ものづくりを仕事にしたいと思っていた頃に高専を知り入学に迷いはありませんでした。
高専時代の思い出
高専では,ロボコンに熱中したほか,多くの交友関係を育みました。 ロボコンでは,みんなで考えたアイデアを形にし,それを改善していくというサイクルをたくさん回すのですが,その経験は今の研究に大いに役立っています。
また,高専ではかけがえのない友人を何人も得ました。 彼らとは今でも時折会っています。 各々が異なる人生を歩んでいるので会って話すのが毎回楽しいです。
大学生活
大学に入った最初のころは,人間関係の希薄さに驚きました。 後に気づくのですが,これは高専の人間関係が濃密すぎただけです。 大学では,大量の講義が開講されており,高専のように一日中同じメンバーで講義を受けることは殆どありません。 そのため,人間関係は高専と比べ希薄だと思います。 加えて僕が入学したのはコロナ禍の真只中でほとんどの講義がオンラインでした。 一方で高専では会えなかったような人と多く知り合えたのはよかったと思います。
大学生活で特に力を入れているのは研究です。 博士号取得を目指し,日々研究に邁進しています。 その過程で,高専で学んだことが大いに役立っています。 特に,「締切までにまとめる能力」は,研究を進める上で欠かせません。
研究では,学会発表や申請書の締切に常に追われるため、効率的に作業を進める力が求められます。 こうした状況で,高専時代に培った「集中してレポートを書く力」が大いに役立っています。 特に,高専のレポート課題は内容の濃いものが多いのですが,中でも信号処理実験のレポートは苦労しながら徹夜で仕上げた思い出があります。 大学で書いたどのレポートよりも大変でしたが,大きな達成感を味わい自信にもつながりました。
すでに信号処理のレポートを提出した人は,その経験を誇りに思ってください。 これから書く人は,おそらく人生で最も大変なレポートになると覚悟して臨むことをおすすめします。
後輩へのメッセージ
定期試験,大量のレポート,部活動,卒業研究などに苦しんでいる学生がほとんどだと思います。 ですが,皆さんの苦しみは着実に皆さんの力となっています。 頑張ってください。 僕も博士号取得に向けてがんばります。
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