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取材日:2007/09/20
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上村健二さん
―千葉大学に進学しました
- 略歴
- 2002年,電子制御工学科卒業,千葉大学情報画像工学科へ編入学
- 2004年,千葉大学卒業,同大学大学院博士前期課程進学
- 2006年,千葉大学博士前期課程修了,博士後期課程進学
- 2004年,千葉大学卒業,同大学大学院博士前期課程進学
- 入学のきっかけ
- 中学生のときに,知人から紹介されて興味を持ちました。もともと機械が好きで,パソコンやプログラムなどにも興味があり,5年間なので通常の高校よりもしっかりと技術が身につけられると考えたのがきっかけでした。また,大学よりも授業料が安いことや普通高校よりも校則による制限が少ないこともきっかけの1つです。
- 高専時代の思い出
- 実験や授業などでレポートが多かったような記憶があります。おそらくテスト勉強や復習に費やす時間よりも,レポートのために使用した時間の方が何倍も多いのではないでしょうか。もっとも,学年があがるにつれて速く正確にこなせるようになりましたし,編入後はこのスキルは非常に有効です。
- 教官・学生ともに実に個性的な人が多く,楽しい学生生活を送れました。寮生活,研究室生活で笑いが絶えたことはほとんどありませんし,卒業後も当時の仲間とは(進路は分かれてしまいましたが)連絡を取っておりとても大切な友人になっています。
- 大学生活
- 千葉大学の画像系学科(画像を対象とした学科は珍しいのではないかと思います)に進学しました。編入生は単位認定の関係で,通常入学の学生の約2倍の単位を取得する必要がありました(当時はです,編入生からの不満で徐々に改善されています)が,高専で身につけた技術があれば専門科目はほとんど苦労しません。問題なのは普遍科目や基礎科目でした。それでも高専での単位取得に比べれば簡単ですが。ただ,どうしても授業数とレポートが多くなるので,サークル活動やアルバイトと両立させようとするとかなり苦労するかもしれません。
- 研究室に所属してからも,高専+大学1年間分の知識・技術と卒業研究の経験は有効です。特に学部4年の卒業研究では周囲の人よりかなり効率よくできると思います。その一方,編入生は(僕だけかもしれませんが)英語がかなり弱いです。参考文献として英語論文を読む機会も増えますが,もう少ししっかり勉強しておくべきだったと常々思っています。今は高専でも受けているかもしれませんが,TOEICでは高専編入生と一般学生では200点ぐらいスコアが違います。少しずつでもいいので高専時代に英語を勉強しておきましょう。
- 後輩へのメッセージ
- 大学での高専生に対する評価はかなり高いです。就職率が高いのも評価の高さの現れですし,高専に所属していることに自信を持って良いと思います。その一方,これらの高専への高評価は偉大な先輩方のおかげですので,自分の代で評判を落とさないように日々努力を怠らないようにしましょう。
- 僕は卒業後就職するつもりで高専に入学しましたが,気がつけば博士課程に進んでいます。経験や出会いによって考え方は変わりますし,最初の目的に縛られる必要は無いと思います。専門が変わってもいいでしょう。電子制御工学科で学んだことは無駄にはなりません。広い視野で自由に進路を考えてみてください。また,その意味でも電子制御工学科は幅広い分野をカリキュラムに含んでいるので良いと思います。興味外・専門外の科目や教養科目も力を抜かないでやっておくことで,あとで良かったと思うこともあると思います。
- 中学生の方にとって、高専は一見専門が限定されるように感じると思いますが,実際入ってみると想像していたよりかなり開けていると思います。特に電子制御工学科は,卒業後の選択肢が多くおすすめです。
- 最後に,繰り返しになりますが英語がんばりましょう。
- 僕は卒業後就職するつもりで高専に入学しましたが,気がつけば博士課程に進んでいます。経験や出会いによって考え方は変わりますし,最初の目的に縛られる必要は無いと思います。専門が変わってもいいでしょう。電子制御工学科で学んだことは無駄にはなりません。広い視野で自由に進路を考えてみてください。また,その意味でも電子制御工学科は幅広い分野をカリキュラムに含んでいるので良いと思います。興味外・専門外の科目や教養科目も力を抜かないでやっておくことで,あとで良かったと思うこともあると思います。