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取材日:2012/03/30
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大竹博さん
―九州工業大学の准教授に着任
- 略歴
- 平成9年3月 長岡高専 電子制御工学科卒業
- 平成12年3月 電気通信大学 電気通信学部 機械制御工学科 卒業
- 平成14年3月 電気通信大学 大学院電気通信学研究科 機械制御工学専攻 博士前期課程 修了
- 平成16年3月 電気通信大学 大学院電気通信学研究科 機械制御工学専攻 博士後期課程 中退
- 平成16年4月 電気通信大学 電気通信学部 助手に着任
- 平成23年4月 九州工業大学 大学院情報工学研究院 機械情報工学研究系 准教授に着任
- 平成12年3月 電気通信大学 電気通信学部 機械制御工学科 卒業
- 入学のきっかけ
- 子供のころからロボットアニメが大好きで,将来は自分でロボットを作りたいと思っていました。NHKの高専ロボコンもテレビで見ていましたので,高専の存在は知っていました。普通高校から大学に入るより,高専に行けばすぐにもロボット作りの専門知識を学べると思い,高専入学を決めました。
- 普通高校から大学に行ってほしいと考えていた親に,高専から大学へ編入するという道があることを説明して高専受験を認めてもらいましたので,高専を受験する段階からすでに大学への編入を視野に入れていました。
- 高専時代の思い出
- 5年の間にいろいろなことがありましたが,その中でも大きな思い出はNHKロボコンへの出場です。同級生たちとチームを組んで,4年生と5年生の時に出場しました。残念ながら全国大会までは勝ち残れませんでしたが,朝から晩まで(ときには泊りで)仲間と一緒にロボット作りに取り組みました。入学の動機でもあったロボット作りに熱中した良い思い出です。
- 今考えると,担任の永井睦先生にはずいぶんとご迷惑をおかけし,お世話になりました。永井先生,ありがとうございました。
- 大学生活(サークル、研究室)や現在の仕事
- 高専卒業後,東京の電気通信大学に編入し,大学のNHKロボコンにも出場しました。大学でもロボットについて研究を行い,そのまま研究室の助手になり,大学に居付くことになってしまいました。
- 子供の頃に持った夢を未だに忘れずに追い続け,九州工業大学に移った現在もロボットの研究を行っています。現在は,鳥のように羽ばたいて飛行するロボットや人間の思考を読み取って動くロボット,職人さんのように巧みに動くロボットを研究しています。
- 中学生の皆さんへのメッセージ
- 自分のやりたいこと・夢を見つけてください。そして,それを実現するための様々な道を探してください。もしそれらの道の中に高専という通過点を通る道があるようなら,一考の価値ありです。普通高校から大学に行き高度な専門教育を受けるよりも,高専に行くことで3年早くスタートを切ることができます。何事も経験に勝るものはありません。高専に行くことで早く長く経験を積むことができます。
- 高専生の皆さんへのメッセージ
- 皆さんの中には,すでに自分のやりたいことや夢を見つけ,それを実現する道を探し,その結果,高専に入学し学んでいる,という人もいると思います。ぜひそのまま進んでください。また,自分のやりたいことははっきりとは見つけていないが,文系よりは理工系,ということで高専を選んだ人もいると思います。このような人も,普通高校に通っている中学の同級生よりも早く自分の道を理工系に絞り込んだと言えます。あとは自分の興味のあることを見つけて,前に進むだけです。頑張ってください。