長岡高専

長岡工業高等専門学校・電子制御工学科

< 取材日:2006/12/14 >

郭盛再(Koek Seng Chye)さん
―高専ってロボットだけじゃない~!

略歴
2002年,留学生として電子制御工学科3学年へ編入学
2005年,電子制御工学科卒業,筑波大学・第三学群社会工学類経営工学主専攻・進学
入学のきっかけ
Q. なぜ留学先として高専を選んだのですか?
A. マレーシア政府の「東方政策」の一環として,日本の高専で勉強する奨学金を得られましたので,あまり深く考えず,高専に進む道を選んだのです。
Q. なぜ長岡高専を選んだのですか?
A. 入学する前には,工学の中で何が自分に合っているか分かりませんでした。そこで,多分野にわたり幅広く勉強できる「制御」という学科がある高専に絞りました。また,東京の日本語学校に通っていたので,東京に近い関東近郊にさらに選択肢を絞りました。熱帯の国から来た私には雪国に対する憧れもあり,優秀な先輩達からの薦めで,最終的に長岡高専に決めました。
高専時代の思い出
Q. 一番の思いでは何ですか?
A. 一番記憶に鮮明に残っているのは中越大震災の避難生活です。地震が起きた日に,ちょうど高専の先生達と裏磐梯に紅葉を見に行っていたので,最初の揺れを長岡では体験していません。でも,その後の避難生活は一生忘れられないでしょう。寮が一時的に閉鎖され,行き場のなくなった留学生達のために色々してくださった先生達には,今でも感謝の気持ちでいっぱいです。
Q. 楽しかった思いではありますか?
A. もちろん,楽しい思いでもたくさんあります。編入学してから,ずっとインターアクト部に入っていました。活動は3週間に2回孤児院に行って,子供たちに勉強を教えたり,遊んだりします。また,7.13水害の時にボランティアとして手伝いに行ったり,地震の時に募金活動をしたり,豪雪の時に仮設住宅にボランティアとして雪かきしに行ったりしました。大変なこともありましたが,すごくいい仲間ができました。
Q. 勉学面での思いではありますか?
A. 勉強の面でも,実際にコンピュータプログラムを組んだり,電子回路を自分で設計してはんだ付けして組み立てたりしました。高専以外では,きっと体験できなかっただろうなと大学に入った今でも思います。
大学生活(サークル,研究室)
今は就職活動中なのですが,2005年1月から在日マレーシア留学生会会長を務めて,同年の10月に筑波大学留学生会の会長をやらせていただきました。また,学生ビジネス研究会の仲間達といばらきヤングベンチャービジネスコンテストに参加し,まだまだ実力が足りないと感じました。サークル以外に,バイトとしてJICAをはじめ,NISSANやその他のNPOなどの逐次・同時通訳もやっています。特に青年招聘のプログラムで,官公庁などの講義を通訳し,合宿などの通訳も担当させていただいたので,日本の公務員制度について,大変勉強になりました。大学の授業はもちろん大変ですが,忙しくても充実した日々を楽しんでいます。
後輩へのメッセージ
Work hard, play hard and study smart.
高専にいる間は自由な時間が多いので,何か自分の好きなことを見つけて,それに思いっきり没頭してください。また,時間があったら,英語の勉強と旅をしましょう。この二つへの自己投資しておくことで,将来絶対損はしないのですから!
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