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取材日:2013/08/08
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長谷川智紀さん
―ITコンサルタントをやっています
- 略歴
- 2002年 電子制御工学科卒業,図書館情報大学図書館情報学科へ編入学
- 2004年 図書館情報大学卒業,筑波大学大学院博士前期課程進学
- 2006年 筑波大学博士前期課程修了
- 2004年 図書館情報大学卒業,筑波大学大学院博士前期課程進学
- 入学のきっかけ
- 進学先を迷っているときに、担任からの紹介で興味を持ちました。
中学3年の時点では、自分の進路に対するイメージが漠然としていたため、いわゆる工業高校に進学するのは、進路の選択肢を狭めてしまうリスクがあると思っていました。
しかし、以下の3点の理由により入学を決心しました。
- 電子制御工学科は進学率が高く、卒業後に大きな進路変更が可能である
- 普通高校に進学した人と差別化が図れ、軸をもった上で別の世界に行くのはメリットがある
- 自分自身が、テクノロジーやサイエンスに強い興味を持っていた
- 高専時代の思い出
- 振り返ってみると、考える時間が多い期間だったと思います。
それは、「一意の答えもしくは一意のプロセスに帰着するような問題を解く」ということではなく、「なぜそうなるのか、という理由を考察する」ものでした。
これは、社会人になった今でも、私のベースになっているもので、十代の時期にそういった贅沢な時間を過ごすことができたのは、私の財産だと思っています。
- また、課外活動についても、自由な時間が多く、色々なことをできた時間だと思います。大学生活については後述しますが、大学よりも自由な生活を送ることができていました。
- 大学生活
- 編入後の大学生活は、取得する単位も多く、想像していたキャンパスライフとは程遠いものでした。
しかし、少ない時間をやり繰りして、サークルやアルバイトの時間を捻出するのは、日々を充実させることにつながり、密度の濃い時間を過ごすことができました。
- 学部4年での研究は、高専で卒業研究を経験していたこともあり、戸惑うことはありませんでした。ここで楽しい研究ができたことで、私は大学院に進学することにしました。もし、高専での経験がなければ、進学していなかったかもしれません。
- 社会人となった現在の状況
- 大学院での研究で、ITによる問題解決に興味をもった私は、ITコンサルタントをしています。それこそ毎日、「なぜそうなるのか」考えています。
- 電子制御工学科の進路として、イメージしにくい職種かもしれません。 高専在学中の私も進路の候補として、全く入っていませんでした。 私の視野が狭かっただけかもしれませんが、そもそも、そんな職種があることも知りませんでした。
- でも、ITコンサルタントの基礎的スキルであるロジカルシンキングの素養は、高専で得たものですし、私にとっては納得感のあるキャリアになっています。
- 電子制御工学科の進路として、イメージしにくい職種かもしれません。 高専在学中の私も進路の候補として、全く入っていませんでした。 私の視野が狭かっただけかもしれませんが、そもそも、そんな職種があることも知りませんでした。
- 後輩へのメッセージ
- 社会に出てみると「高専を出ているんだね。若い時から優秀だったんだね。」と言われる機会も少なくありません。
これは、先輩方の築いてきた歴史によるイメージによる評価ですが、その先輩方の業績は、高専で得た経験と無関係ではないはずです。
- 高専の自由な環境は、自分が何に興味があるのか向き合う時間と、興味の対象に情熱を注ぐことを許容してくれます。 何かに情熱を傾け、満足度が高い経験をすると、必ず人間性が広がります。 テストの点数などではなく、この人間性こそが「高専生は優秀である」という評価につながっていると、私は思っています。 ぜひ、他人からの「優秀なんだね。」という声に恥じぬ、満足度の高い学生生活を送って欲しいと思います。