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取材日:2007/10/11
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大庭広士さん
―新潟大学大学院で物理やってます!
- 略歴
- 2002年,電子制御工学科卒業,新潟大学理学部物理学科へ編入学
- 2004年,新潟大学卒業,同大学大学院自然科学研究科博士前期課程進学
- 2006年,新潟大学博士前期課程修了,自然科学研究科博士後期課程進学
- 2004年,新潟大学卒業,同大学大学院自然科学研究科博士前期課程進学
- 入学のきっかけ
- 元々ロボットやコンピュータが好きで,将来はその方面で研究者になりたいと思い,高専を志望しました。特に中学生の時に体験入学で高専を訪れた際に「自分が行くべきはここだ!」っと感じました。
- 高専時代の思い出
- 通学生だったこともあり,毎日の通学が大変でした。毎日電車とバスを乗継ぎ一時間。更に部活動をやっていたので帰りが11時過ぎになることもありました。でも今考えると暇より忙しくて良かったなと思います。
- 勉強に関しては,満足する内容の充実した講義で申し分なかったです。特に普通の高校と違って各教科間の関連性が見えやすく,先生方も専門性の高い内容を織りまぜながら講義をして下さったので,最後までモチベーションが下ることがありませんでした。ただし,講義の難しさ,レポートの量,実験の大変さはありましたが・・・。おかげで,大学でもちょっとやそっとではへこたれません。高専生の根性はやはりこの三つから成り立っているのでは無いかと思います。
- 5年生での卒業研究は特に有益でした。一年を通してある一つのことを研究し,論文にまとめ,発表する。これは実はなかなか大学に入っても経験する機会があまり無く,早いうちから経験する機会があったのはとても良いことでした。大学に編入学すると分かりますが,高専生の研究・プレゼンテーション能力は同年代の大学生と比べても高いです。
- なんだか高専のことをベタ褒めしてるような内容になってしまいましたが,これは私の素直な高専への感想です。たとえ違う分野にみなさんが進んだとしても,高専で身に付けた経験・知識・根性は必ず役に立つはずです。
- 勉強に関しては,満足する内容の充実した講義で申し分なかったです。特に普通の高校と違って各教科間の関連性が見えやすく,先生方も専門性の高い内容を織りまぜながら講義をして下さったので,最後までモチベーションが下ることがありませんでした。ただし,講義の難しさ,レポートの量,実験の大変さはありましたが・・・。おかげで,大学でもちょっとやそっとではへこたれません。高専生の根性はやはりこの三つから成り立っているのでは無いかと思います。
- 大学生活(サークル,研究室)
- 私は少し分野を変えて,新潟大学の理学部物理学科に編入しました。というのも,みなさん御存じの通り電子制御工学科は数学や物理といった基礎科目を徹底的に勉強します。これは電子制御工学という応用が幅広い専門分野ですから基礎が固まっていないとダメということからなのでしょうが,おかげで3年生ぐらいにはすっかり数学・物理好きになっていました。
- 大学へ編入してからは物理の勉強に専念していました。大学の卒業研究やレポートでは高専のころの経験が存分に活かせました。特にコンピュータの知識は他の大学生よりも高かったこともあり,何不自由なく研究を行なえたのが良かったです。
- その後,同大学院に進みました。現在は原子核理論物理を専攻しており,日々新しい理論の構築とその理論を用いた数値計算に明け暮れています。
- 大学へ編入してからは物理の勉強に専念していました。大学の卒業研究やレポートでは高専のころの経験が存分に活かせました。特にコンピュータの知識は他の大学生よりも高かったこともあり,何不自由なく研究を行なえたのが良かったです。
- 後輩へのメッセージ
- 私のように高専からこのような分野に進むのはちょっと変わっていますが,過去の先輩方や同級生を見ると高専で専攻した分野とは違う方面に進学することはそう珍しいことではないです。むしろこのように多方面で活躍できるのは電子制御工学科のように基礎課目をしっかりやっていたからこそだと思います。みなさんも自分の可能性をもっと広く見すえて進学されることをお薦めします。
- 最後に,高専ではすこしでも英語をちゃんとしておきましょう。大学に行ってから後悔します。
- 最後の最後に,後輩のみなさんへ
- 大学でいろいろな人と出会いましたが,高専生ほど母校に愛着を持っている人はそうそういないと思います。みなさんにも高専生ということに誇りと愛着を持って貰いたいと思います。では高専生活を楽しんでください。