Ａ.

中学校の卒業生が入学することができる、５年制の高等教育機関です。
卒業時には準学士（短大卒と同等）として就職したり、専攻科へ進学したり、大学の３学年へ編入学することができます。
普通高校でも開設されているような一般教育科目を学びながら、早い段階から入学する学科ごとに開設される専門科目を学び、多くの実験実習や5学年での卒業研究を通して、実践的技術者としてさまざまな場面で活躍できる人材を育てる学校です。

Ａ.

長岡高専は、高専制度が定められた最初の年である昭和37年に設置された国立の工業高等専門学校です。
教育理念として「人類の未来をきりひらく、感性ゆたかで実践力のある創造的技術者の育成」をかかげ、機械工学科、電気電子システム工学科、電子制御工学科、物質工学科、環境都市工学科の五つの専門学科で構成されています。
さらに、学士（大学卒）を修得するための電子機械システム工学専攻、物質工学専攻、環境都市工学専攻の三つの専攻科が設置され、最大７年間の学生生活を送ることができます。
卒業生に対する社会的な評価は高く、多くの企業から求人があり、就職に有利な学校ですが、卒業生の多くは専攻科や、国公立大学の３学年へ編入学しています。

Ａ.

高専は高等教育機関ですので、在校生を「学生」という身分で、自主性・自立性を尊重して扱います。服装や持ち物などの制約はほとんどなく、バイクや自動車の免許を取得することも自由ですが、そのかわりに責任ある行動が求められます。授業時聞は50分単位ですが、２時間連続の90分授業が一般的で、４時間連続の実験実習もあります。２学期制で夏休みや春休みが長いのも特徴です。

Ａ.

中学を卒業してから5年間所属する学科としては、機械工学科、 電気電子システム工学科、 電子制御工学科、 物質工学科、環境都市工学科の５学科があります。
物質工学科は４学年になると「材料工学コース」と「生物応用コース」に分かれて、より専門的な内容を学びます。
高専を卒業してから、学士（大学卒）となるために２年間学ぶための専攻科には、電子機械システム工学専攻、物質工学専攻、環境都市工学専攻の3専攻があります。

Ａ.

体育施設として二つの体育館、武道場、人工芝のグラウンド、野球場などがあります。教育・研究施設としては実験室、研究室はもちろん、図書館、総合情報処理センターをはじめとする各施設があり最新の実験機器や研究設備が整備されています。福利厚生施設では保健室、食堂、売店などがあります。学生寮も整備されています。なお、一般教室や実験室研究室は全てエアコン完備です。
各施設の詳細はこちらをご覧ください。→施設案内

Ａ.

中学を卒業して高専に入学するための試験としては「推薦選抜」と「一般選抜」があります。
さらに、海外の学校で学んだ人のための「帰国生徒特別選抜」も行っています。詳しくは毎年公表される「第１学年入学者選抜」の情報をご覧ください。
高校を卒業して高専の４学年に編入学するための「第４学年編入学者選抜」、海外からの留学生が高専の３学年に編入学するための「私費外国人留学生特別選抜」なども行っています。

Ａ.

公立高校のような学区は定められていないので、どの都道府県にお住まいの方でも長岡高専を受験することができます。
海外に在住経験がある方で、日本人学校（文部科学大臣が認定する在外教育施設）で一定期間以上学んだことがある人のための「帰国生徒特別選抜」も行っています。
また、国立高専では全国にある51の高専とその他設置している会場のどこからでも受験が可能な『最寄り地等受験制度』を導入しています。詳細はこちらのページをご覧ください。

Ａ.

受験チャンスが増えます。推薦入試で合格とならなかった場合に、一般選抜を受験することができますが、その際、追加の出願手続きや検定料は不要です。出願資格を満たす方には推薦入試からの出願をおすすめします。

Ａ.

高校入試と同様に、中学校での学習内容から出題されます。学力検査は、全国の国立高専が同一の試験問題で全国一斉に同じ日程で行われます。過去の入試問題と解答が国立高専機構のホームページで公開されており、本校のホームページからもリンクされていますので、ご活用ください。（国立高専機構のホームページへ誘導する本校リンクページは、こちらになります。）
詳細については、こちら令和４年度第１学年入学学生募集要項をご確認ください。

Ａ.

入学手続きを行う際に「入学料」を納めていただきます。
さらに毎年「授業料」を4月と10月の２回に分けて納めていただきます。
その他、教科書や教材の費用、合宿研修費、学生会費、積立金、保健費等の経費がかかります。
寮に入る場合には、寮費なども必要となります。
それぞれの金額については、こちらをご覧ください。→学費・その他経費
なお、在学中に授業料が改訂された場合には、改定時から新しい授業料が適用されます。

Ａ.

最初の３年間だけをみると公立高校に比べて高いという印象になると思いますが、５年間(高専、高校→短期大学)や７年間(高等→専攻科、高専→大学３年次編入、高校→大学)の総額を比較してみてください。高校や大学卒業生への求人倍率と本校卒業生への求人倍率や、高校の卒業生の進路状況と、本校の進路状況も比較して、よりよい進路を選択してください。

Ａ.

高校と同年齢にあたる高専の１～３学年については、私立高校と同様に「高等学校等就学支援金」として月額9,900円（公立高校が負担減免される額と同額）が国から支給されます。ただし、この支援金は授業料から減額されるもので、本人又は世帯に交付されるものではありません。したがって、授業料（年額234,600円）から就学支援金を引いた金額が保護者が実際に負担する授業料（年額115,800円）となります。
また、就学支援金は、保護者の所得状況によって加算申請を行うことができます。

Ａ.

入学料免除は、入学前１年以内に次の基準のいずれかに該当する場合で、納付が著しく困難な場合に本人の申請により選考のうえ、認められます。

４、５学年、専攻科の授業料免除は、次の基準のいずれかに該当する場合に、本人の申請により選考のうえ、認められます。

１～３学年については「高等学校等就学支援金」の支給があるため、基本的には授業料免除はありません。

Ａ.

授業科目は、一般科目（国語、社会、数学、理科、保健・体育、外国語等）と専門科目（学科により異なる）からなっています。これらの科目では、講義に加え、最新のコンピュータを使った情報処理教育、各専門学科の特色ある実験・実習、さらに５年生では卒業研究など、５年間のカリキュラムに基づいて勉強することになります。
低学年では一般科目が多く、内容は高等学校とほぼ同じですが、低学年から専門科目の授業があるので（高学年になるにつれて実験・実習を中心とした専門科目が多くなります）、高校→大学というコースの学生よりも専門の知識や技術を身につけることができます。

Ａ.

義務教育段階を終えて選んだ進学です。学習内容が高度になれば難しくなるのは当然で、それは高専も高校も大きな違いはないはずです。それぞれの学校についてよく調べ、自分の適性や将来の目標とあうかよく考えてください。学園祭や文化祭などに参加すれば学生・生徒に直接色々な質問をすることもできるでしょう。
進路は、今の自分の学力に合わせて選ぶのではなく、将来自分がつきたい職業・職種を考えて選んでください。本校は積極的で向上心がある人を求めています（アドミッションポリシーをご覧ください）。

Ａ.

授業は１時限が8時40分から始まり、８時限が16時00分に終わります。
月曜日に限っては、8時40分から8時50分の間にショートホームルームを実施し、１時限の開始時刻を8時50分としています。

Ａ.

授業時間は、50分と90分の授業があります。（ほとんどの授業が90分ですが、一般科目の国語や英語、化学の科目では50分の授業もあります。）
中学校の授業と違って、最初は長く感じるかも知れませんが、入学して１か月程経つとみんな慣れて、苦にならなくなるようです。

Ａ.

朝の通学時間には長岡駅東口から本校まで直通バス（約15分）が運行されています。冬場は駅からの直通バスが増便されます。上級生になると一定の条件のもとバイクや自動車での通学も可能です。寮の定員に空きがあれば冬季だけ入寮することも可能です。公共交通機関の運休や遅れによる欠席や遅刻は公欠と同等に扱われます（証明書が必要です）。

Ａ.

みんな同じ不安を抱えていると思いますが、同じ学科には興味や趣昧が同じ人がいるはずです。入学式後の合宿研修をはじめ、さまざまな学校行事を通じて友達を作ってください。
平成２６年度からは混合学級が導入され、交友を広げるチャンスも増えます。人間関係に悩んだときは担任の先生や、学生相談室の先生方に気軽に相談してください。定期的に専門の力ウンセラーによるカウンセリングを受けるとともできます。

Ａ.

学校行事は高校と大きな遣いはありませんが、体育祭（10月）や学園祭（11月）など、学生主体で企画・運営する行事があります。
４学年の見学旅行はクラスごとに計画します。
クラブ活動はクラブに５年間所属できるので、初心者でもじっくりマイペースで取り組むことができます。運動部も文化部も他高専との交流ができるうえ、運動部の１～３年生は高校生の大会にも参加できます。

Ａ.

学生会（全学生が会員）の組織の下に、体育系クラブ・同好会（１９）、文化系クラブ・同好会（１４）があります。学生は希望するクラブに所属し、心身の鍛練、練磨に努めるとともに、趣味を深め教養を高めています。
体育系クラブは、関東信越地区および全国の高専体育大会などに出場し、活躍しています。一部のクラブは高校生の大会にも出場しています。（高校生の大会に出場できるのは３年生までです。）
一方、文化系クラブは、関東信越地区高専文化発表会において、演奏、展示、鑑賞等により学生相互の親睦を図っています。また、高校合同、大学合同の発表会、展示会に参加しているクラブもあります。
各クラブの活動状況は、クラブ活動のページから確認できます。

Ａ.

ＮＨＫのロボットコンテストは、本校ではクラブ活動としてロボティクス部が取り組んでいます。ロボティクス部は、どの学科に所属していても入部できます。地方大会で優秀な成績を収めると全国大会に出場できます。

Ａ.

入学前に買いそろえる必要はありません。パソコンについては、追加費用なしで利用できるソフトウェアも用意しています。校舎内ではWi-Fi接続、寮居室でも有線LAN接続によるインターネット利用が可能です。（認証が必要で、利用時間や接続先には制約があります）学校が与えるメールアドレスにより連絡網も整備され、１学年では利用方法やマナーについて学習します。

Ａ.

親元を離れての生活に不安を感じるのは当然だと思います。新入寮生には上級生の指導寮生がサポートに付きます。寮には平日の日中はスタッフがいますし、夜間は教員が交替で毎日宿直し、寮生との対話を通じて生活面の指導助言を行い、楽しく充実した寮生活が送れるように側面から援助しています。また、寮生活についての相談は、寮務担当教員、学生相談室の相談員、カウンセラー、看護師が対応しています。
食事は、栄養バランスを考慮したメニューを三食食べることができます。
各居室にエアコンが整備され、夏冬も快適に過ごせると思います。

Ａ.

男子寮と女子寮で若干異なります。
男子寮の場合、１年生は、上級生の指導寮生一人と同級生二人の合計三人で一部屋に住みます。上級生になると、三人部屋、二人部屋、一人部屋に分かれて入居します。
女子寮の場合、１年生は、上級生の指導寮生と二人で一部屋に住みます。上級生になると、二人部屋、一人部屋に分かれて入居します。

Ａ.

寮には、寮生で構成する自治組織の「寮友会」があり、寮内の集団生活を円滑にするために、いろいろなルールを決めています。最初のうちは、集団生活ですので、厳しいと感じることや戸惑うことも多いかと思います。少しずつ寮生活に慣れ、時間を有効に活用し、同級生や上級生と交流を深め、楽しい寮生活を過ごすことができるでしょう。

Ａ.

持ち込み禁止品は次のとおりです。

• 火災を引き起こす恐れのあるもの
• 非衛生的な環境を作る恐れのあるもの
• 酒類（ノンアルコール飲料を含む｡)、タバコ（酒類の空き缶瓶、タバコの空き箱等も同様のものと見なします。成人になっても持ち込めません）
• 消費電力の大きなもの
• 部屋のスペースを専有するもの
• 刃物（文房具を除く）
• その他周囲に迷惑を及ぼすもの、教育寮としてふさわしくないもの

具体的な品目については入寮の際に示します。持ち込み禁止品となっているものを持ち込んだ場合、ペナルティがあります。ペナルティによっては寮からの退去を命じることもあります。

Ａ.

パソコンの持込みに大きな制限はありませんが、学習・研究目的での利用に限られます。インターネットについては、寮内ネットワーク利用申請を行い、許可を得ることになります。学生寮で利用するパソコンには、ウィルス対策用ソフトウェアをインストールする必要があります。（ソフトウェアは学校でも提供しています。）なお、アクセス記録はすべて保存していますので、不正な利用を行った場合は、利用禁止措置とペナルティがあります。
寮内での余暇の過ごし方として、インターネットアクセスなどに没頭するのではなく、寮生同士の交流に努めてはどうでしょうか。寮生活は生涯のうちでも貴重な経験となるでしょう。その機会を十分に活用し、有意義な寮生活を送るようにしてください。

Ａ.

長岡高専の卒業生は、社会から高い評価を得ており、県内・県外から多くの求人があり、創設以来100％近くの就職率を誇っています。

Ａ.

長岡高専を卒業してからさらに勉強したい学生のために、多くの大学が編入学（主として理工系学部） の道を開いています。編入できる学年は、原則として３学年です。この場合は、大学入試センター試験を受ける必要がなく、また試験日が大学により異なるので、複数の大学を受験することができます。

Ａ.

高専で５年間の勉強を修了した後、さらに高度な知識や技術を学びたい学生のために、全ての国立高専には２年課程の専攻科が設置されています。
本校も平成12年度より専攻科設置が認可され、『電子機械システム工学専攻』、『物質工学専攻』、『環境都市工学専攻』の３つの専攻が開設されました。