雪氷低温技術教育研究センター
SNOW AND ICE CRYOGENIC TECHNOLOGY EDUCATION AND RESEARCH CENTER
国の積雪地域における技術者には、積雪期の交通、電気、ガス、水道、建造物あるいは 各種工業材料等の知識についての特性技術を有することが要望されている。また近年、 省エネルギー、省資源が叫ばれているが、雪は貴重な淡水資源、冷熱源であり、この雪の 有効利用を進めることも極めて貴重な課題である。
本校は新潟県内でも屈指の積雪地域に位置しており、これらの課題に対処するためには 極めて適切な立地条件にあり、教育上の重要な方針のひとつとしてこれらの関係知識、 技術の教育も重視している。本施設において、常温から北陸地方特有の湿雪温度を中心に 氷点下35度までの範囲にわたる低温についての基礎及び応用面の実験、実習を行うことが でき、卒業研究や教員研究等に活用されている。その成果は本県のみならず、同様の自然 条件下にある地域全体の工業技術の開発や防災工学の発展に貢献する事を期待されている。
研究課題の一例
- 貯雪の力学的特性
- 道路除雪の処理
- 雪冷房
- スキー滑走メカニズム
- 南極氷床コアー解析
- 凍土・凍結工法
- 雪センサー
- コンクリートの低温特性
- 低温環境下での各種機器の性能評価
主要設置設備・機器
- 低温室3室(それぞれ独立に温度設定可能)
- フレークアイスメーカー(製氷能力:約300kg/day)
- アイススライサー(氷削能力:2.5kg/min)
- 強度試験装置(最大荷重500N)
- アナログ信号同期記録可能ハイスピードカメラ
- 偏光観察可能マイクロスコープ
- 卓上スライド丸のこ(最大切断寸法:107mm厚×312mm, 120mm厚×260mm)