2023/10/10

　2023年9月4日 (月) ~ 9月13日 (水) までの10日間、学生8名 (3年生が2名、4年生が6名) と引率教職員2名の合計10名で学生海外派遣研修 (タイ) を実施しました。学術協定校である泰日工業大学 (Thai-Nichi Institute of Technology: TNI) を訪問し、現地の学生との交流活動を行いました。また、日系企業2社 (SEIKO PRECISION社、Sodick社) を訪問し、海外でのモノづくりの現場を見学してきました。この他にも、タイ国内の文化・自然探訪を通して、互いの国の歴史の違いについても理解を深めました。

　TNI ではタイおよび日本の学生の混成チームを作り、Smart Car Tech に関するプロジェクトワークを行いました。プロジェクトワークでは、各チームが教育用のロボットを自分達の考えたプログラムで制御しました。このロボットはコンピューターボードである micro: bit により、センサー情報を駆使しながら駆動輪などを簡単にプログラミングできます。競技会のコースでは、ラインに沿って走行したり、障害物を避けながら走行したりすることが求められます。このコースに対して、どの様なプログラムを構築するかについて、チームでアイデアを出し合いました。また、プロジェクトワークの最終日には、英語でのプレゼンテーションと競技会が実施されました。学生は慣れない英語を使ったコミュニケーションに戸惑いながらも、楽しみながら交流を深めていました。

　企業訪問では、海外展開している日系企業の SEIKO PRECISION 社と Sodick 社を訪問し、海外ならではのモノづくりの楽しい点や、現地社員と課題を解決していくために工夫している点について教えて頂きました。そして、文化・自然探訪では暁の寺と呼ばれるワット・アルン、アユタヤ遺跡、バンパイン離宮、ダムヌン・サドゥアック水上マーケット、メークロン線路市場などを見学し、タイの歴史的な背景についても学習しました。

　今回の研修からタイで暮らす人々との交流を通して、全員が語学・専門知識を駆使したコミュニケーション、そして異文化理解の重要性を学びました。また、全学生が TNI での開会式、閉会式、企業訪問の際に、緊張しながらも英語のスピーチに挑戦してくれました。11月に予定されている長岡高専での報告会では、今回の研修内容についてスライドを使い学生が詳しく説明をする予定です。最後に、この研修に関わって下さった皆様に心からの謝辞を述べさせて頂きます。参加者全員が今回の知見を活かし、科学技術、社会・環境問題などに対して、広い視野で考える力を養っていきたいと思います。