「JICA-高専オープンイノベーションチャレンジ2022」でマダガスカルの課題解決に挑戦した学生たちが報告会を行いました。

2023/02/12

令和5年2月9日(木)にオンラインで「JICA-高専オープンイノベーションチャレンジ2022」の報告会が開催され、マダガスカルの課題解決に挑戦した本校の学生3名(物質工学科2年 坂井翔太朗、環境都市工学科2年 小林勇貴、環境都市工学科2年 関口未来莉)が発表しました。また、本校の卒業生で、長岡技術科学大学、大学院工学研究科1年の藤本巧輝さん(2019年度長岡高専卒)から、2019年から始まったプロジェクトであるケニアの課題解決について、同大学進学後も従事している関連の研究の成果報告がありました。

今年度の「JICA-高専オープンイノベーションチャレンジ2022」は、①ルワンダの子どもの栄養・健康改善、②マダガスカルの洪水対策の2テーマが取り上げられ、4高専(長岡、宇部、八戸、沖縄)から計7チーム総勢30名の参加者によって課題解決策の考案が行われました。9月末に開催されたピッチイベント(各チームの課題解決策をプレゼン・審査する場)では、宇部高専から1チーム、長岡高専から1チームが審査によって選抜されました。

長岡高専チームは②マダガスカルの洪水対策に挑戦しました。10月から1月の4か月間、湖や川辺に散乱する大量のゴミや水草の処理に悩む現地連携先からのオンラインを通じたヒアリングを経て、ゴミや水草を引き上げるための地引網式ネットのプロトタイプを開発しました。1月23日~26日の4日間はマダガスカルに渡航し、作製した地引網式ネットのプロトタイプの検証や現地連携先との打ち合わせを行ってきました。ゴミや水草が散乱する現場での仮説検証や現場で働く方々との英語やフランス語を使った意思疎通は多くの困難を伴いましたが、3名の学生たちは協力しながら乗り越えていました。

作製したプロトタイプの有効性が確認できたことから、今後は現地でのさらなる実装に向けてマニュアル作りに取り組んでいく予定です。アフリカの課題解決を進めながら、得られた知見を日本でのイノベーションへとつなげるリバースイノベーションに挑戦する学生たちの今後の活躍にご期待ください。

マダガスカルにて/現地連携機関との打ち合わせ
マダガスカルにて/現地での仮説検証の様子①
マダガスカルにて/現地での仮説検証の様子②
長岡技科大_大学院工学研究科1年の藤本さんからケニアの課題解決について報告
閉会時の小林校長挨拶
マダガスカルの課題解決に挑戦した本校の学生3名

【本件に関する問い合わせ先】
 長岡工業高等専門学校 総務課専門職員(広報企画担当)
   E-Mail koho@nagaoka-ct.ac.jp
   TEL  0258-34-9317

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