平成23年度戦略的創造研究推進事業「さきがけ」に採択!
2011/10/17
高専では初となる科学技術振興機構(JST)の戦略的創造研究推進事業「さきがけ」研究者として本校の荒木秀明准教授が採択されました。
概要
科学技術振興機構(JST)は,戦略的創造研究推進事業「さきがけ(PRESTO)」の平成23年度研究提案募集における新規採択研究者および研究課題を決定し,本校の物質工学科 荒木秀明准教授が提案した「レアメタルフリー新型化合物系薄膜太陽電池の開発」が研究領域「太陽光と光電変換機能」にて平成23年度(第1期)新規研究課題(大挑戦型)として採択されました。
研究内容は,希少元素であるインジウムや毒性のセレンを含まず豊富で安価な銅・スズ・硫黄からのみ構成される銅スズ硫化物系光吸収材料を用いて,大規模量産化に適した新型化合物薄膜太陽電池の開発を行うもので,銅スズ硫化物薄膜は,太陽電池に適した特性を持つと知られる一方で,未知な部分も多いことから,この材料の基礎物性を把握し,最適な作製プロセスを確立することで,高効率で安価な化合物系薄膜太陽電池の創出を目指すものです。
今回,研究領域「太陽光と光電変換機能」には105件の提案があり 12件(内2件は大挑戦型)が採択されました。採択課題の中でも荒木秀明准教授の提案は,研究領域における審査を経て大挑戦型審査に進んだ研究提案から「さきがけ大挑戦型」として採択されたもので,成功した場合には飛躍的,画期的な成果が期待できる研究として注目されています。
JST戦略的創造研究推進事業「さきがけ」は,社会・経済の変革につながるイノベーションを誘起するシステムの一環として,戦略的重点化した分野における課題達成型基礎研究を推進し,今後の科学技術の発展や新産業の創出につながる革新的な新技術の創出を目指すものです。
■関連リンク
・科学技術振興機構(JST)ホームページ
・本件に関するJSTのプレスリリース
・JSTさきがけ(PRESTO)ホームページ