和算倶楽部がオリジナル算額を長岡市三島の根立寺に奉納

2021/12/21

本校のプレラボ「江戸時代の数学を楽しもう!長岡高専和算俱楽部」では今年度の活動としてオリジナル算額の制作を行ってきました。算額とは数学の問題と解を書いた絵馬のことです。和算(江戸時代に日本で独自の発展を遂げた数学)を学び、研究した当時の人々は数学の問題が解けたことに感謝したり、解けた問題を公表したりするために、神社仏閣へ算額を奉納する習慣がありました。このことを踏まえ、オリジナル算額を制作し奉納することは和算倶楽部発足以来の1つの目標でした。
この度オリジナル算額が完成し、長岡市三島上岩井にある根立寺に奉納しました。根立寺は当時の算額がとても良い状態で現存している所であり、和算倶楽部が発足2年目の2017年6月に算額ツアーを行いその算額を見学した所です。11月14日(日)に和算倶楽部オリジナル算額の奉納式を執り行いました。根立寺の住職・副住職により、奉納祈願の読経をしていただきました。和算倶楽部は2017年度~2019年度に三島地域の事業(ふるさと創生基金事業「和算の里みしま」等)に協力してきましたが、奉納式にはその関係者のみしま観光協会会長、三島支所長および支所の職員、三島中学校長にも参列いただきました。奉納した算額は冬季のためしばらくの間は本堂で展示され、来春以降に根立寺の算額が掲げられている観音堂に移される予定となっています。

今回制作したオリジナル算額の詳細については、本校研究紀要第57巻に掲載された研究論文でご覧いただけます。

長岡工業高等専門学校研究紀要 第57巻(2021)
https://www.nagaoka-ct.ac.jp/lib/kiyo/vol_57/kiyo57.htm

追記:オリジナル算額の奉納について、12月2日に三島支所発行の広報みしまに記事が掲載されました。また、12月11日に長岡新聞の一面の記事で大きく取り上げられました。

広報紙「みしま支所からのお知らせ」(令和3年)
https://www.city.nagaoka.niigata.jp/shisei/cate02/info_ms/R03-osirase.html
※第165号に掲載

根立寺の住職・副住職による奉納祈願の読経
和算倶楽部の出席者が奉納した算額をもって記念撮影
奉納した算額はしばらく本堂で展示されます

【本件に関する問い合わせ先】
 長岡工業高等専門学校 総務課専門職員(広報企画担当)
   E-Mail koho@nagaoka-ct.ac.jp
   TEL  0258-34-9317
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