図形を出力する命令 🔰
ここまでは,タートルが動いた道すじが図形として出力されてきましたが,タートルを宙にうかばせて動いた道すじを描かないようにする命令や,タートルを動かさなくてもタートルのまわりに図形を描く命令もあります.
そのような命令を簡単なプログラム例とともに紹介しましょう.
LEN
のように書いてあるところには,数値や変数を書きます.
PU
/PD
PU
はPENUP
の略で,タートルを宙にうかばせて,その後に動いた道すじが描かれないようにします.PD
はPENDOWN
の略で,タートルを着地させて,その後に動いた道すじが描かれるようにします.- プログラム例はこのあとの命令をごらんください.
POINT
- タートルが現在いる位置に点を打ちます. 使い方はいずれ紹介するつもりです.
CIRCLE LEN
- タートルの位置を中心にして直径
ちょっけい がLEN
となる円えん を描きます.LEN
として数値だけ指定してい すると,ポイント単位たんい になります.mm
やcm
などの長さの単位をつけて指定することもできます.REPEAT 4 [ CIRCLE 50 PU FD 50 RT 90 PD ]
SQUARE LEN
- タートルの位置を中心に,タートルの向
む きにあわせて,辺へん の長なが さがLEN
となる正方形せいほうけい を描きます.REPEAT 4 [ RT 45 SQUARE 50 PU RT 45 FD 70 PD ]
RECTANGLE [LEN1, LEN2]
- タートルの位置を中心に,タートルの向きにあわせて,辺の長さが
LEN1
×LEN2
となる長方形ちょうほうけい を描きます.RECTANGLE [LEN1, LEN2, R]
のようにすると,角かど を半径はんけい がR
となる円弧えんこ で丸まる めて描きます※1.REPEAT 4 [ LT 30 RECTANGLE [120, 40, 20] PU RT 120 FD 100 PD ]
ELLIPSE [LEN1, LEN2]
- タートルの位置を中心に,タートルの向きにあわせて,2 つの径
けい がLEN1
×LEN2
となる楕円だえん を描きます.ELLIPSE [LEN1, LEN2, ANG1,ANG2]
のようにすると,タートルの向きを 0 度ど として時計回とけいまわ りにANG1
度からANG2
度までの扇形おうぎがた を描きます※2.ELLIPSE [LEN1, LEN2, ANG1,ANG2, 2]
のようにすると,弧こ と弦げん で囲かこ まれた弓型ゆみがた を描きます.ELLIPSE [LEN1, LEN2, ANG1,ANG2, 3]
のようにすると,弧だけを描きます.REPEAT 2 [ ELLIPSE [200, 200, 0, 90, 2] FD 100 RT 90 FD 100 RT 90 ]
そのほかの制御せいぎょ 命令 🔰
タートルや紙面
ST
/HT
ST
はSHOWTURTLE
の略で,タートルを見み えるようにする (可視化かしか する) 命令です.HT
はHIDETURTLE
の略で,タートルを透明とうめい にする命令です. タートルは透明になったあとでも図形を描くことができます.HOME
- タートルの位置
いち と向きをはじめの状態じょうたい (紙面の中央ちゅうおう ,上うえ 向き) に戻もど します. ツールバーでホームアイコンをクリックすることと同おな じです.CS
CS
はCLEARSCREEN
の略で,紙面に描かれた図形を消去しょうきょ する命令です. ツールバーでスクリーン初期化しょきか アイコンをクリックすることと同じです.POS [X, Y]
POS
はPOSITION
の略で,紙面の左<ひだり 上の角かど を[0,0]
として,右みぎ に向かってX
だけ,下した に向かってY
だけ進すす んだ位置いち へタートルを動うご かします※3.X
やY
として数値だけ指定してい すると,ポイント単位たんい になります. mm や cm などの長さの単位をつけて指定することもできます.[X, Y]
を座標ざひょう と呼よ びます.SETH DIR
- 紙面の上方向を 0 度として,時計回りに
DIR
度だけタートルの向きを変えます※4.SETH [X, Y]
のようにすると,紙面の座標[X, Y]
に向かうように定さだ めることができます.SETH
のかわりにHEADING
と書くこともできます.CLOSE
- タートルの出発
しゅっぱつ 地点ちてん と現在いる位置を直線ちょくせん でむすびます.FILL
- タートルの出発
しゅっぱつ 地点ちてん と現在いる位置を直線ちょくせん でむすび,内部ないぶ を塗ぬ りつぶします.