【STAY HOME 応援企画】LibreLogo でプログラミング (2)

< 最終更新日時: 2023-12-07 >

プログラムの変更へんこう 🔰

前回作成した辺の長さ 100 ポイントの正方形を描くプログラムで,辺の長さを 50 ポイントにえたくなったらどうすればよいでしょうか. 4 つある FD 10010050えればよいのですが,ひとつひとつを手作業てさぎょうで変更するのではなく,Writer の編集機能きのうを使ってみましょう.

  1. メニューバーの 編集 をクリックし,表示されるメニューから 検索けんさく置換ちかん をクリックします. すると図1 の検索と置換ダイアログボックスが表示されます.
    図1・検索と置換ダイアログボックス
    図1・検索と置換ダイアログボックス
  2. 検索のみぎにあるテキストボックスに 100 とタイプ入力します.
  3. 置換のみぎにあるテキストボックスに 50 とタイプ入力します.
  4. すべて置換 ボタンをクリックすると,文書ドキュメント中のすべての 10050 に置換されます.

検索と置換はとても便利べんりではあるのですが,辺の長さを 90 ポイントにしてから,ほかの長さに変えようとすると簡単かんたんではなくなります. 次を検索置換 を使って,ひとつずつ置換するかどうかたしかめながら操作すればよいのですが,うっかりすると右回転かいてん角度かくどまで変更してしまい,正方形が描かれなくなってしまうかもしれません.

変数へんすう使つかうプログラム 🔰

辺の長さと回転角をきちんと区別くべつしてこのみのあたいに変更できるようにするには,変数を使うとよいでしょう. たとえば辺の長さを :L,回転角を :A であらわすことにすると,正方形を描くプログラムは次のように書けます※1

:L = 100  ;  辺の長さ
:A = 90  ;  回転角
FD :L
RT :A
FD :L
RT :A
FD :L
RT :A
FD :L
RT :A

1 行めと 2 行めにある記号きごう ; (セミコロン) より右はコメントとなります. コメントにどんなことを書いてもプログラムの動作どうさは変わりませんので,あとから見てわかりやすい説明せつめいを書いておくとよいでしょう.

1 行めの :L = 100:L という名前なまえの変数を用意よういして,その値を 100 にするという命令で,代入だいにゅうとよばれます.

くりかえしを使うプログラム 🔰

変数を使って正方形を描くプログラムをほかの正多角形せいたかくけいを描くプログラムに変えたくなったらどうすればよいでしょうか. まず,:A に代入する値を 正方形の外角がいかくである 90 から描きたい正多角形の外角に変えなければなりませんが,自分じぶん計算けいさんするのではなくタートルに計算してもらえたららくですよね. さらに FD :LRT :Aかずをふやしたりへらしたりしなければなりませんが,これもタートルがちょうどよい数にしてくれたらうれしいですよね.

辺の数を :N という変数であらわすことにして,くり返しを利用して正多角形を描くプログラムは次のように書けます (:N = 6 としているので正六角形が描かれます)※2

:N = 6  ; 辺の数
:L = 100  ;  辺の長さ
:A = 360/:N  ;  外角を計算
REPEAT :N [
  FD :L
  RT :A
]