【STAY HOME 応援企画】LibreLogo ツールバーでおかき

< 最終更新日時: 2023-12-07 >

はじめての図形ずけい描画びょうが 🔰

LibreLogo ツールバーでつぎ手順てじゅんのとおりにアイコンを操作そうさしてみてください. 回数かいすうをまちがえないよう,こえにだしてかぞえながらやってみるとよいでしょう.

  1. FD (10 前進) を 4 かいクリックします.
  2. RT (15°右回転) を 6 回クリックします.
  3. FD (10 前進) を 4 回クリックします.
  4. RT (15°右回転) を 6 回クリックします.
  5. FD (10 前進) を 4 回クリックします.
  6. RT (15°右回転) を 6 回クリックします.
  7. FD (10 前進) を 4 回クリックします.
図1・出力される図形
図1・出力される図形

画面がめん (紙面) には1 のような図形ずけい出力しゅつりょくされるはずです. この図形は 4 へんおなながさで,となりあう 2 辺のなすかくが 90°(直角ちょっかく) となっています. このような図形には正方形せいほうけいという名前なまえがついていましたね. したがって,さきほどの手順はまとめて辺の長さ 40 ポイントの正方形をえがくアルゴリズムと呼べそうです.

図1緑色みどりいろで描かれているのがタートル (かめ) です. アイコンをクリックするたびにタートルが前進してせんが描かれたり,タートルの向きがわったりするようすが観察かんさつできたでしょうか. このように,タートルが紙面をうごきまわったようすが図形として描かれるのがタートルグラフィックスの特長とくちょうです. タートルグラフィックスのアルゴリズムを理解りかいするには,自分じぶん浦島太郎うらしまたろうのようにタートルの背中せなかにまたがって紙面の上を動いているとイメージすることが大切たいせつです.

LibreLogo ツールバーのスクリーン初期化アイコンをクリックすると図形を消すことができますが,このときタートルの位置と向きはわらないことに注意ちゅういしてください. ホームアイコンをクリックすると,タートルの位置と向きがはじめの状態に戻ります. ホームアイコンだけをクリックしたときは,図形は消えずにタートルの位置と向きだけが変わります.

図1 ではタートルのまわりに,うすいいろがついたちいさな四角しかくが 8 描かれていますが,この小さな四角のことをハンドルとびます. ハンドルが表示された図形 (タートル) は選択せんたくされた状態になっていて,マウスでドラッグすることで位置を変えることができます. タートルの位置を変えながら LibreLogo ツールバーのアイコンをクリックすることで,紙面にたくさんの図形を描くことができます. タートルが選択された状態のときに,キーボードで Delete キーをタイプすると,タートルを消すこともできます.

さて,辺の長さ 40 ポイントの正方形を描くアルゴリズム奇数きすう番目ばんめの「10前進」をクリックする回数を変えると,おおきさのことなる (相似そうじな) 正方形を描くことができます. その回数を :N 回とあらわことにしてみましょう. また手順 3 以降は,手順 1 と手順 2 をくりかえしているだけですので,次のようにまとめてしまうことができそうです.

  1. :N をいくつにするかを決めます.
  2. 次の操作を 4 回繰り返します.
    1. FD (10 前進) を :N 回クリックします.
    2. RT (15°右回転) を 6 回クリックします.

この手順は辺の長さ :N ×10 ポイントの正方形を描くアルゴリズムと呼びましょう. ここで,:N変数へんすうと呼ばれます※1. 変数を理解するには「はこ」をおもいうかべて,その外側そとがわには :N というラベル (変数名へんすうめい) が書いてあり,箱のなか数値すうちが入っているとイメージするとよいでしょう. このようにアルゴリズムをしめときに,特定とくていあたいめておかずに,変数を使つかってあらわすと,いろいろな大きさの相似な図形を描けるので便利べんりですよね. ちなみに,アルゴリズムを処理しょりしているあいだには変更へんこうしない数のことは定数ていすうと呼ばれます.

興味きょうみがでてきたひとは,どんなものがアルゴリズムと呼べるのか,アルゴリズムはどんな性質せいしつをもつとよいのかなどについて調しらべてみましょう.

図形描画アルゴリズムをかんがえてみよう 🔰

LibreLogo ツールバーのアイコンを使って,次のような四角形を描くアルゴリズムを考えてみましょう. それぞれの図形の性質せいしつをよく思いだし,どんな変数を用意よういするとよいかもいっしょに考えましょう. なお,変数は名前さえ同じにならなければ,いくつでも使うことができるものとします.

次に,LibreLogo ツールバーのアイコンを使って描ける正多角形せいたかくけい何通なんとおりかを考え,それを描くアルゴリズムを考えてみましょう.

さいごに,台形だいけいを描くことができるか,描けない台形があるとしたらなぜなのか,考えてみましょう. また,スタート地点ちてんとゴール地点がピッタリかさなる台形の条件じょうけん説明せつめいしてみましょう.