USBメモリ活用講座
【基礎編・LibreOffice のポータブル化】

< 最終更新日: 2017-05-30 >

LibreOffice Portable の即席インストール

PortableApps.com が提供するランチャである Portable Apps.com Platform を利用すれば LibreOffice Portable を簡単に USB ドライブにインストールすることができます. とにかく時間と手間を惜しみたいという方は,PortableApps.com Platform のインストールと使い方PortableApps.com Platform を利用したアプリ追加とアップグレード を参考に LibreOffice と jPortable をインストールするとよいでしょう. そして,必要に応じて LibreOffice の拡張機能LibreOffice の日本語ヘルプパックを加えるとよいでしょう.

この Web ページでは,手動で LibreOffice をポータブル化するのに必要なファイルをダウンロードして,インストールする手順を詳しく紹介します. 多少手間はかかりますが,PC に関する知識やスキルと,英語力も向上するかもしれませんので,ぜひ続きを読んでチャレンジしてみてください.

LibreOffice Portable のダウンロード

LibreOffice Portable は,PortableApps.com から入手することができます. PortableApps.com では,日本語に対応したアプリケーションも配布されているのですが,Web ページ自体が英語で記述されているため,英語力がないとわかりにくいと思います. そこで,以下では Web ページをキャプチャした画面を示しながら,必要最小限の解説を加えていきます. なお,Webページは 2011 年 5 月以降にキャプチャしたものをいくらか加工して,縮小して示しています. このキャプチャ画面は,今後よほど大きな変更がない限り更新しませんので,多少の違いは想定して読み進めてください. では,必要ファイルをダウンロードする手順を紹介します.

  1. Web ブラウザから PortableApps.com (http://portableapps.com/) を開くと,図1のような画面になります.
    図1・PortableApps.com の Home
    図1・PortableApps.com のトップページ
  2. 図1 の画面上部にある Download, Features, Apps, Hardware, Forums などの文字列が並ぶ,メニューバーのような領域から Apps を選んでクリックすると,図2のような画面になります.
    図2・PortableApps.com の Applications
    図2・PortableApps.com の Apps
  3. 画面を下方向にスクロールさせ,「Office」グループの中にある「LibreOffice Portable」のリンクをクリックすると,図3 のような画面になります.
    図3・PortableApps.comのLibreOffice Portable
    図3・PortableApps.com の LibreOffice Portable
  4. 図3 の画面中央部の「Download 5.3.3」と書かれたボタン画像付近を拡大したのが図4 です. 図4 のボタン画像には次のような有用な情報が含まれています.
    図4・Download ボタン画像
    図4・Download ボタン画像
    • 2行目「for Windows, Multilingual」: このボタンをクリックすると,Windows PC で動作するポータブルアプリケーションの Multilingual 版 (多言語版,国際版と呼ぶこともあります) がダウンロードされることを意味します.
    • 3行目「115MB download / 458-568MB installed」: ダウンロードするファイルの大きさが 115MB であり,USB メモリにインストールするには 458~568MB のアキ領域が必要であることを意味します.
  5. 図3 にはもう一つ「Download 5.3.2 (All Languages)」と書かれたボタンもあります. 両者の違いは,ボタンの下の英文 (Which languages? 以降) に詳しく書いてありますが,日本語版は左側 (図4All Languages ではない方) に含まれているので,こちらをダウンロードすれば十分です. ボタンをクリックすると図5 のようなダイアログボックスが表示されるので,[ファイルを保存] をクリックしてローカルハードディスク (C:\tempなど) にダウンロードします.
    図5・LibreOffice のダウンロード
    図5・LibreOffice のダウンロード
  6. 続いて,Java のポータブル版 (jPortable) をダウンロードしましょう. PortableApps.com (http://portableapps.com/) の Apps のページ (図2) まで戻ります.
  7. 画面を下方向にスクロールさせ,「Utilities」グループの中にある「jPortable」のリンクをクリックします (画面は省略).
  8. Download 8 Update 121 (32-bit)」というボタン画像 (図4 参照) を見て,「Multilingual」版がダウンロードできることを確認して,このボタンをクリックします. 図5のようなダイアログボックスが開かれるあたりからは LibreOffice のダウンロードと一緒です. ダウンロード中,画面上部に図6 が表示されると思います. Web ブラウザによっては,自動的にダウンロードが開始されないことがあるのですが,そのようなときには「Problems with download? Please use this direct link, or try another mirror」とある行を探して,「direct link」とあるリンクをクリックして直接リンク指定によるダウンロードを進めるか,「mirror」とあるリンクをクリックして別のミラーサイトからのダウンロードを試してください.
    図6・jPortable のダウンロード
    図6・jPortable のダウンロード

LibreOffice Portable のインストール

Windows 7/8/8.1/10 でインストール作業を行なうには,管理者 (Administrator) 権限を持つユーザで作業を行うとよいでしょう. 以下では,USB メモリを PC に挿入したときに,認識されるドライブレターが U: であるものとして説明し,このドライブのことを USB ドライブと呼びます.

LibreOffice 本体のインストールには 458~568MB,jPortable のインストールには 156MB のアキ領域が必要とされています. 十分な容量を持つ USB メモリを用意しましょう.

  1. まず,LibreOffice をインストールします. ダウンロードしたインストール用実行ファイル LibreOfficePortable_5.3.3_MultilingualStandard.paf.exe を起動します. 図7 のような「Installer Language」ダイアログボックスが表示されたら,「日本語」を選択して [OK] をクリックします.
    図7・Installer Language ダイアログボックス
    図7・Installer Language ダイアログボックス
  2. 図8 のようにインストーラが起動されたら,[次へ] をクリックします.
    図8・LibreOffice のインストール (1)
    図8・LibreOffice のインストール (1)
  3. 図9 のようにコンポーネントの選択画面が表示されたら,Remove Extra Languages にチェックを付けるかどうかを決めてください. チェックを付けると,日本語以外の言語ファイルとテンプレートを削除することでアキ容量が 110MB ほど増えるので,色々な言語を扱おうというのでなければチェックを付けることをおすすめします.
    図9・LibreOffice のインストール (2)
    図9・LibreOffice のインストール (2)
  4. 図10 のようにインストール先の選択画面が表示されたら,インストール先フォルダを「U:\PortableApps\LibreOfficePortable」に設定して,[インストール] をクリックします.
    図10・LibreOffice のインストール (3)
    図10・LibreOffice のインストール (3)
  5. 図11 のようにインストールの進行状況が表示されますので,緑色のプログレスバーが右端に進むまでしばらく待ちます. PC や USB メモリの性能にもよりますが,20~30 分くらいかかるかもしれません.
    図11・LibreOffice のインストール (4)
    図11・LibreOffice のインストール (4)
  6. 図12 の完了画面が表示されたら,[完了] をクリックしてインストール完了です. なお,LibreOffice バージョン 5.3.3 をインストールして 1 回起動した後に U:\PortableApps\LibreOffice フォルダのプロパティを調べたところ,サイズ: 412MB と表示されました.
    図12・LibreOffice のインストール (5)
    図12・LibreOffice のインストール (5)
  7. 次に jPortable をインストールします. ダウンロードした jPortable のインストール用実行ファイル jPortable_8_Update_121.paf.exe を起動します.
  8. 図7 と同じような言語選択のダイアログボックスが表示されたら,日本語が選ばれていることを確認して,[OK] をクリックします.
  9. 図8と同じような日本語メニューでインストーラが起動されたら,[次へ] をクリックします.
  10. 図13のようにライセンス契約書が表示されたら内容を一読し,同意できるならば「このライセンス契約書に同意します」にチェック印を付けて [次へ] をクリックします. ライセンス契約に同意しなければ,jPortable を利用することはできません.
    図13・jPortable のインストール (1)
    図13・jPortable のインストール (1)
  11. 図10 と同じようなインストール先の選択画面が表示されたら,インストール先フォルダを「U:\PortableApps\CommonFiles\Java」に設定して (自動で設定されるかもしれません),[インストール] をクリックします.
  12. 図11 のようにインストールの進行状況が表示されますので,プログレスバーが右端に進むまでしばらく待ちます.
  13. 図12 と同じような完了画面が表示されたら,[完了] をクリックしてインストール完了です. なお,jPortable 8 Update 121 をインストール後に U:\PortableApps\CommonFiles\Java フォルダのプロパティを調べたところ,サイズ: 156MB と表示されました.

OpenOffice の場合は,初回および 2 回目の起動時にユーザ登録などの 初期設定 が必要ですが,LibreOffice では不要なようです.

Font の追加

PortableApps.com > LibreOffice Portable の説明 (図3 よりさらに下方) によれば,Windows 10 Anniversary にはフォントを動的に読み込むのが 10 倍も遅いというバグがあるのだそうです. このため,現在の LibreOffice には (必要最小限の?) OpenSymbol フォントだけを含めるようにしているそうです. その他のフォントを利用したいユーザは,ZIP ファイルをダウンロードして自分で展開しなければならないとのことです.

PortableApps.com > LibreOffice Portable で配布されている ZIP ファイル (LibreOfficePortable_5.3.3_fonts.zip, 約 20.6MB) には,英文フォント Caladea,Carlito,DejaVu Sans,DejaVu Sans Mono,DejaVu Serif,Gentium Basic,Gentium Book Basic,Liberation Mono,Liberation Sans,Liberation Serif,Linux Biolinum,Linux Libertine,Open Sans,PT Serif,Source Code Pro,Source Sans Pro の標準(ローマン)体,太字(Bold),斜体(Italic/Oblique),太字の斜体などが含まれています. 一部,文字幅の狭い Condensed や,細字(ExtraLight) の書体もあり,LibreOffice 標準の OpenSymbol も含め,100 個のファイル (サイズ 51.5MB) が含まれています.

これらの英文フォントを LibreOffice だけで利用したいという方は,ZIP ファイルを PortableApps\LibreOfficePortable\Data\fonts フォルダに展開してください. ランチャとして PortableApps.com Platform を使っていて,そこから起動されるポータブルアプリケーションでも英文フォントを利用したいという方は,ZIP ファイルを PortableApps\PortableApps.com\Data\fonts フォルダに展開してください. 後者については,PortableApps.com Platform のフォントのポータブル機能もご覧ください. より高機能なフォント管理をしたい方は,フォントインストーラー SAKURA をご覧ください.