USBメモリ活用講座
【基礎編・LibreOffice の拡張機能】

< 最終更新日: 2017-02-06 >

LibreOffice Portable の拡張機能について

LibreOffice は拡張機能 (Extensions) を追加することで,使い勝手を向上させたり,機能を強化することができます. LibreOffice 4.3.2 以降には最初から次の拡張機能が組み込まれています※1

Wiki Publisher
MediaWiki サーバ用の Wiki 文書を作成する機能が追加されます.
英語スペル辞書、ハイフネーション規則、類義語辞典と文法チェッカー
英語のスペルチェックやハイフネーションを行うための辞書とシソーラスが追加されます.
非線形計画法向けソルバー
表計算ソフト Calc に非線形プログラミングの最適化を行うソルバー機能が追加されます.

これ以外の公式な拡張機能は,LibreOffice Extensions から入手できます.

また,OpenOfficeExtensions/List では OpenOffice と LibreOffice 共通で,無償利用できる拡張機能の一覧が提供されています. さらに,Apache OpenOffice Extensions では OpenOffice 用として,非常にたくさんの拡張機能が公開されており,そのほとんどは LibreOffice でも利用できるはずです. いずれも英文ページで,目的のものを探し当てることは,慣れないと大変かもしれません. 利用法は,Calc2LaTeX という拡張機能をダウンロードする手順を参考にしてください.

拡張機能 (1)―Calc2LaTeX

表計算ソフトである Calc で作成した表を LaTeX で読み込める形式に変換するマクロです. より詳しくは,Calc2LaTeX (Shohei Abeさんのページ) をご覧ください. インストールに必要なアキ容量は 1MB 未満ですので,TeX ユーザはぜひインストールして活用しましょう.

Calc2LaTeXの拡張機能のインストール手順は以下の通りです.

  1. Web ブラウザを起動して,Apache OpenOffice Extensions を開くと,図1のような画面となります.
    図1・Apache OpenOffice Extensions
    図1・Apache OpenOffice Extensions
  2. 図1の右上にある Search テキストボックスに,日本語入力をオフにして直接入力で「calc2latex」とタイプし,[Enter] キーをタイプすると,画面右側に図2のようなサーチ結果が表示されます.
    図2・Calc2LaTeX のサーチ結果
    図2・Calc2LaTeX のサーチ結果
  3. 図2の右下の「Calc2LaTeX」ではじまるリンクをクリックすると,図3が表示されます.
    図3・Calc2LaTeX
    図3・Calc2LaTeX
  4. 図3 右側の「Download extension」をクリックして,ファイル (Calc2LaTeX.oxt) をローカルドライブ (C:\tempなど) にダウンロードします※2
  5. エクスプローラ等で U:\PortableApps\LibreOfficePortable を開き,その中の LibreOfficePortable.exe をダブルクリックして起動します (図4).
    図4・LobreOffice の起動画面
    図4・LobreOffice の起動画面
  6. メニューバーから [ツール]-[拡張機能マネージャ] を開きます (図5). ここで,図4 左下の「拡張機能」は Web ブラウザで LibreOffice Extensions を開くボタンですので,間違えないようにしましょう.
    図5・拡張機能マネージャを開く
    図5・拡張機能マネージャを開く
  7. 図6の拡張機能マネージャが開かれるので,[追加] ボタンをクリックします. ファイルを開くダイアログボックスが表示されるので,先にダウンロードしておいた Calc2LaTeX.oxt を指定します.
    図6・拡張機能マネージャ
    図6・拡張機能マネージャ
  8. 図7のようなダイアログボックスが表示されるので,[すべてのユーザ] をクリックします.
    図7・Calc2LaTeX のインストール
    図7・Calc2LaTeX のインストール
  9. 図6 の画面に「Calc2LaTeX」が追加されたことを確認し,[閉じる] をクリックして拡張機能マネージャを終了します.
  10. 「LibreOffice の再起動」というダイアログボックスが表示されたら「すぐに再起動」します.

Calc2LaTeX の簡単な使い方は,付録・Calc2LaTeX使用法をご覧ください.

拡張機能 (2)―Ichitaro Document Filter

Ichitaro Document Filter は,日本製ワープロソフト「一太郎」のファイルを OpenOffice/LibreOffice で読み込むための拡張機能です. 一太郎のバージョン 8/9/10/11 で作成された,拡張子が jtd または jtt であるファイルに対応しているそうです. 必要なアキ容量は約 2MB ですので,インストールしておくと安心かもしれません.

Ichitaro Document Filter は,Calc2LaTeX と同様に,Apache OpenOffice Extensions からダウンロードしてインストールすればよいでしょう. 基本的な手順は Calc2LaTeX で説明した通りですが,最後に 図8 のような拡張機能ソフトウェアライセンス条項が表示されます. 右下の [下へスクロール] を使って全体に目を通し,[許可] をクリックすればインストールが完了します. [拒否] をクリックした場合は,この拡張機能はインストールできません.

図8・拡張機能ソフトウェアライセンス条項
図8・拡張機能ソフトウェアライセンス条項

【参考】拡張機能―Default Settings for Japanese

注意: 日本語環境改善拡張機能 (DFSJ; Default Settings for Japanese) は,2011 年にバージョン 1.3 がリリースされてから更新が止まっています. LibreOffice での利用に関して,LibreOffice 4 と「日本語環境改善拡張機能」の組み合わせで発生している不具合についてというアナウンスがあったのですが,2016 年 9 月現在,具体的な対処法が紹介された Web ページは閲覧できなくなっているようです. そこで今後,大きな進展がない限りは DFSJ は参考情報として扱うこととします.

LibreOffice/OpenOffice.org の主要アプリケーションについて,日本語環境に適した初期設定を行うテンプレート,実用テンプレート,クリップアートなどを組み込むための拡張機能が日本語環境改善拡張機能 (Default Settings for Japanese, 略してDSFJ) です. DSFJ は,OpenOffice.org / LibreOffice 3.2.1 以前で利用できるバージョン 1.2 (DSFJ 1.2) と,OpenOffice.org / LibreOffice 3.3 以降で利用できるバージョン 1.3 (DSFJ 1.3) とで,ファイル構成が異なります. DSFJ 1.2 まではすべてが 1 つのファイルにまとめられていたのですが,DSFJ 1.3 からは機能別に複数のファイルに分割されたうえに,デフォルトフォントの選択肢が増えたので,ダウンロードするファイルを選ぶ必要があります. さらに,インストールする順序にも注意しなければなりません.

以下では,LibreOffice Portable に DSFJ 1.3 をインストールする手順を紹介します. まず,利用したい機能に合わせてダウンロードするファイルを選択する必要があります.

Default Settings For Japanese (DSFJ 本体)
デフォルトフォントを IPA フォントにすると共に,Writer,Calc,Impress,Draw に MS-Office の日本語版に近い初期設定などを施します. LibreOffice のインストール直後にインストールすることが推奨されています. インストールするには約 1MB のアキ容量が必要です.
DSFJ-IPAex
デフォルトフォントを IPAex フォントにするテンプレートが含まれています. これを先にインストールしてから DSFJ 本体をインストールする必要があります. DSFJ-Takao とは併用できません. インストールするには約 1MB のアキ容量が必要です.
DSFJ-Takao
デフォルトフォントを Takao フォントにするテンプレートが含まれています. これを先にインストールしてから DSFJ 本体をインストールする必要があります. DSFJ-IPAex とは併用できません.
DSFJ-SozaiOOo
DSFJ 本体には含まれないギャラリのクリップアートや,実用テンプレートを含んでいます. インストールするには約 63MB のアキ容量が必要です.

より詳しくは,OpenOffice.org ドキュメントプロジェクトの2011-02-28 付けニュース記事や,ダウンロード元のリリースノートなどを読んでください. 以下では,DSFJ 本体,DSFJ-IPAex の組合せを紹介します (フォントについては,フォントインストーラー SAKURA のポータブル化もご覧ください). DSFJ-SozaiOOo は約 63MB と大きいので,USB メモリのアキ容量を考慮してインストールするかどうかを判断してください.

  1. Web ブラウザを起動し,OpenOffice.org ドキュメントプロジェクト から,「ダウンロード」の項 (図9 参照) の「ダウンロードファイル一覧」を開きます.
    図9・OpenOffice.org ドキュメントプロジェクトの最新リリース情報
    図9・OpenOffice.org ドキュメントプロジェクトの最新リリース情報
  2. ダウンロードパッケージ一覧から「パッケージ DefaultSettingsForJapanese.oxt」を探します (図10).
    図10・DSFJ のリリースファイル一覧
    図10・DSFJ のリリースファイル一覧
  3. 図10 でバージョン番号「1.3」をクリックするとリリースノートを読むことができます. ファイル名 DefaultDefaultSettingsForJapanese.oxt をクリックして,ローカルハードディスク (C:\tempなど) にダウンロードします※2
  4. 同様の手順で「DSFJ-IPAex」をダウンロードします. 必要に応じて「DSFJ-SozaiOOo」もダウンロードします.
  5. Calc2LaTeX で説明した手順に従って,DFSJ-IPAex.oxt をインストールします.
  6. その後,同様の手順で拡張機能マネージャから DSFJ 本体,(必要に応じて) DSFJ-SozaiOOo の順序でインストール作業を行います.