Calc で名簿操作・座席表の作成 (2)

< 最終更新日時: 2023-12-07 >

VLOOKUP 関数の動作確認

Calc の vlookup 関数を利用して,座席表のワークシートで番号を入力したら,残りの 2 つ (氏名とフリガナ) は自動的に名簿データから取り出せるようにしてみましょう. あらかじめ座席表の作成 (1) の作業を済ませておいてください. まずは vlookup 関数の基本的な使い方を確認しましょう.

  1. A2 のセルを選択します. 図1 のように,名前ボックス (図の左上) に選択されたセルの名前である A2 が表示されるはずです.
    図1・vlookup関数の入力
    図1・vlookup関数の入力
  2. 次のように入力し,Enter キーをタイプします※1. すると,数式入力ボックス (図1 の赤枠) には入力した内容 (式) が,A2 セルには式の実行結果 (A1 セルの番号に対応する氏名) が表示されるはずです.
    =vlookup(a1, roster01.$a$2:$e$41, 2)
    
  3. A3 のセルを選択し,数式入力ボックス (図1 の赤枠) に次のように入力し,Enter キーをタイプします※1. すると,A3 セルには A1 セルの番号に対応するフリガナが 表示されるはずです.
    =vlookup(a1, roster01.$a$2:$e$41, 3)
    

A1 セルの値を書き換えると,それに応じて A2 セルおよび A3 セルの表示が変わることを確かめてください.

IF 関数によるエラー抑制

前項の設定では A1 セルに番号が入力されていないと,A2 セルおよび A3 セルにはエラー値を示す #N/A が表示されてしまい,見苦しくなります. これを避けるために,IF 関数を併用してみましょう.

  1. A2 のセルに次の式を入力します※2
    =if(a1="","",vlookup(a1, roster01.$a$2:$e$41, 2))
    
  2. A3 のセルに次の式を入力します※2
    =if(a1="","",vlookup(a1, roster01.$a$2:$e$41, 3))
    

座席表の仕上げ

ここまでくれば座席表の仕上げまであと少しです.

  1. A1:A3 のセル範囲をコピーし,A5 に貼り付けます.
  2. A5:A7 のセル範囲の周囲に枠線を引きましょう. ツールバーの「枠線」ボタン (図2) を利用するか,右クリックして表示されるメニューから「セルの書式指定」を選び,ダイアログボックスの「枠線」タブをクリックすることで枠線を設定することができます.
    図2・ツールバーの枠線ボタン
    図2・ツールバーの枠線ボタン
  3. A5:A7 のセル範囲をコピーし,A9A13A17A21A25 に貼り付けて 1 列分の座席を作成します.
  4. A 列と B 列を選択してコピーし,CK 列に貼り付けます.
  5. C1:C3 のセル範囲の周囲に枠線を引きます (A5:A7 のセル範囲をコピーして貼り付けても OK です).
  6. C 列と D 列を選択してコピーし,E,GI 列に貼り付けます.
  7. E29:G29 を選択し,右クリックして表示されるメニューから「セルの結合」を選びます. 結合されたセルに枠線を設定し,「教卓」と入力し,中央揃えにして適当な文字サイズに調整します※3
  8. 印刷プレビューで仕上がりを確認します. 必要に応じてメニューバーの 挿入-ヘッダーおよびフッター から見出しなどを設定します.