USBメモリ活用講座
【実践編・TeX 文書作成環境ポータブル化】

< 最終更新日: 2019-09-30 >

ここでは USB メモリに,角藤亮先生の W32TeX(x86) や,TeX 文書作成に関連するソフトをインストールして,ポータブルな TeX 組版環境を構築する方法を紹介します. このポータブル TeX 組版環境は,Windows 7/8.1/10 などのプラットフォーム上で動作します.

ポータブル TeX 組版環境は,以下の要素で構成できますが,すべてをインストールする必要はありません. それぞれについて簡単な説明をつけていますが,より詳しくはリンク先の Web ページの内容を読んでください. これらを参考に,必要とする機能を自分の判断でお選びください. 一部を除けばインストールの順序は問われませんので,後で必要になったときに追加することも可能です.

W32TeX ポータブル化 (最終更新日: 2019-10-04)
最低限の TeX 組版環境を構築するために必須です. これだけで TeX のソースファイルをコンパイルして,PDF ファイルを生成することができます. また,文書には既存の画像ファイル (JPEG または PNG) を貼り付けることも可能です.
Ghostscript&GSview ポータブル化 (最終更新日: 2019-09-30)
ドローソフトで描いた線図 (PS/EPS/PDF) をキレイに TeX 文書に貼り付けるには Ghostscript が必要になってきます. dvipdfm(x) や dviout から呼び出されて,裏でフォントの変換処理をすることもあります. GSview は PS/EPS ファイルを画面表示するためのソフトです.
dviout for Windows ポータブル化 (最終更新日: 2019-10-04)
TeX は一般的なワープロソフトが採用している WYSIWYG (What You See Is What You Get) と異なり,文書を入力するソフトウェア (エディタ) と,仕上がりを確認するソフトウェア (プレビューア) が分離されています. プレビューアとして,最近では PDF ビューアという選択肢もありますが,和文の TeX 文書のプレビューアsとしては dviout for Windows が定番です.
TeXworks と upLaTeX (最終更新日: 2019-10-04)
W32TeX に標準で含まれる TeX 組版の統合環境 TeXworks で日本語 (和文) の文書を扱うには和文フォント埋め込み設定が必要です. さらに組版の内部処理を Unicode で行う upTeX/upLaTeX を組み合わせると,文書内で利用できる文字に関する自由度が大幅に高まります.
gnuplot ポータブル化 (最終更新日: 2019-09-30)
gnuplot は数式やデータから 2D または 3D のグラフを描画するソフトウェアです. グラフを EPS や PDF で出力できるので,TeX 文書に美しいグラフを貼り付けることができるようになるかもしれません.
TeX2img ポータブル化 (最終更新日: 2019-09-30)
TeX の美しい数式を Web ページに貼り付けたり,ワープロソフトやプレゼンテーションソフトなどの Windows アプリケーションに貼り付けて利用したい場合には,数式を画像ファイルとして保存できると便利です. TeX2img は TeX のソースコードを入力すると,それを EPS/EMF/BMP/JPEG/PNG/PDF/TIFF 形式の画像ファイルとして出力してくれるツールです. 画像処理ツール ImageMagick のポータブル化についても解説しています.
texdoc ポータブル化 (最終更新日: 2019-10-04)
W32TeX に付属の膨大なドキュメントを読むには,texdoc コマンドが便利です.この texdoc コマンドをポータブル環境でも活用しましょう.
【参考】WinShell ポータブル化 (最終更新日: 2019-09-30)
WinShell は TeX 専用のエディタの一つで,コンパイルやプレビューアの起動をボタン一つで実行するような,統合環境的な機能も持っています. しかし,古さゆえの問題点もあるため,本講座では積極的には推奨せず,参考情報として紹介します.

USB メモリ活用講座付録で,TeX で実験レポートや卒論を書く上で参考になりそうなことを紹介していますので,あわせてご覧ください.