System Design Education Program

Multidisciplinary Goal-driven Education Program



背景:社会人として求められる力

今,社会では,基礎学力はもちろんのこと,コミュニケーション能力をはじめとした社会人基礎力が求められている.

社会人基礎力とは,前に踏み出す力,考え抜く力,チームで働く力の3つの能力から構成されており,現場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力として,経済産業省が2006年から提唱してい る.

  

企業や若者を取り巻く環境変化により,基礎学力,専門知識に加え,それらをうまく活用していくための社会人基礎力を意識的に育成していくことが今まで以上に重要となってきている.


背景:エンジニアに求められる力

グローバル化,高度情報化が進展し,顧客ニーズが多様化するなどして,エンジニアが直面している問題は大規模・複雑化してきている.要素技術を網羅的に理解し,結び付け,解決策を導出するシステム思考が必 要不可欠となってきている.

また,消費構造が変化してきたことで商品ライフサイクルが短期化し,エンジニアは以前にも増して短期間で先を見据えた製品開発を行わなければならない.チームでの協働作業において,話し合いのスピードを高め,相乗 効果を生み出すデザイン思考が必要不可欠となってきている.


目的

「ヒト」の安心につながるシステムデザイン,「モノ」の安全につながるシステムデザインを具体的な研究課題として取り上げ,異分野における諸問題の解決策をも導出可能なシステムデザイン能力(分野横断的能力)の素地を涵養する.具体的には先述の通り,以下の思考・スキルの基礎を身に付ける.
・要素技術を網羅的に理解し,結び付け,解決策を導出するシステム思考
・チームでの協働作業において,話し合いのスピードを高め,相乗効果を生み出すデザイン思考


教育課程

コア技術のメカトロニクスとその周辺技術を学習し,自己啓発型課題学修等の科目においてチームで協働して論理的に解決方法を導出できるシステム思考,デザイン思考を中心に修得する.卒業・修了要件に加え,右図に示すカリキュラムB、Cを履修することで,プログラム修了者として認定.より幅広い要素技術,周辺技術を修得するためにカリキュラムAの履修を推奨.