“KOSEN(高専)4.0 ”イニシアティブ事業

国立高専機構では、「新産業を牽引する人材育成」、「地域への貢献」、「国際化の加速・推進」の3つの方向性を軸に、各高専の強み・特色を伸長することを目的として、文部科学省実施事業である“KOSEN(高専)4.0イニシアティブ”を強力に推進していくことになりました。
本校では「地域産業の国際展開を牽引するヴァンガード・エンジニア育成プログラム」と「長岡リジュベネーションに立脚したNaDeCアントレプレナーの育成」の2件が平成29年度の新規事業計画として採択され、 さらに平成30年度に「長岡版イノベーションの源泉となる AIR Tech エンジニアの育成」が採択されました。 今後は、第4期中期計画期間(平成31年度から5年間)に向けて、この事業を核とした教育研究体制を整備し展開していく予定です。

地域産業の国際展開を牽引するヴァンガード・エンジニア育成プログラム

本校学生に「長岡アイデンティティ」を確立すると共に国際的・複眼的視野を醸成し、また海外協定校の学生を「長岡ファン」とすることによって、志を同じくする協定校学生と次世代エンジニア国際ネットワーク形成する。これにより、「長岡アイデンティティ」と次世代エンジニア国際ネットワークを有し、地域産業の国際展開への道筋を切り拓くヴァンガード・エンジニアを育成する。
これまで本校は地域人材育成プログラムJSCOOPを立ち上げ、学生がチームで地域企業を訪問・取材し、PRリーフレットを作成することで企業の歴史、地域で働くことの意義を学び、また企業の抱える課題抽出、解決策を提案することで課題抽出力、解決力を修得する事業を展開してきた。
本プログラムでは、地域企業、3大学1高専との連携を活用した国際版課題抽出・解決型科目として海外協定校の学生とNaDeC(Nagaoka Delta Cone:長岡高専、長岡技大、長岡造形大、長岡大)の学生を含む分野横断的な混成チームで実施する「グローバルPBLI」、また本校の学生が海外派遣先で協定校の学生と混成チームで実施する「グローバルPBLII」を新規に開設する。語学教育、ディベート教育に異文化理解促進を狙い新規開設する「グローバル・ディベート」(平成31年度開設)と合せて、地域産業を愛し、地域産業の国際展開において先導的役割を果たす技術者を育成する(詳細は各科目のシラバスをご覧下さい)。

ヴァンガードイメージ

長岡リジュベネーションに立脚したNaDeCアントレプレナー育成プログラム

本校学生に「アントレプレナーシップ(起業家精神)」を涵養し、積極的に夢や理想を語り合い、実現に向けた自分のありかたを問う機会を与える。そこから自己の発想や工夫を積極的に社会貢献に活かす意欲を育て、さらなる自己啓発を促す。同時に社会との連携を意識する活動により、高専と社会の橋渡しを行う。
これまで本校は地域人材育成プログラムJSCOOPを立ち上げ、学生がチームで地域企業を訪問・取材し、PRリーフレットの作成や企業の抱える課題抽出、解決策の提案を行う事業を展開してきた。
本プログラムでは、3大学1高専との連携によるNaDeC(Nagaoka Delta Cone)構想、企業等との連携を通じて自身のキャリアを見据え、幅広い視野を持って社会に貢献できる人材の育成を目指す。そのために外部企業、地域、3大学1高専との連携を活用し、広い視野を持って社会との関わりについて学ぶことのできる「アントレプレナーシップ演習I」および「アントレプレナーシップ演習II」(平成30年度開設)などを通じて、本校学生に対してアントレプレナーシップ(起業家精神)を涵養するものである。

アントレプレナーイメージ

長岡版イノベーションの源泉となる AIR Tech エンジニアの育成

今後の新産業創出では空気のごとく必須となるAI(人工知能)・IoT(モノのインターネット)・RT(ロボット技術)をAIRテクノロジーと命名し、以下の「デジタルネイティブ世代へのリテラシー教育」から「分野横断型チームによる社会実装プロジェクト」までの一貫した全学的プログラムを構築する。

  1. 低学年で、AI、IoTのリテラシー授業を全学科に導入
  2. 中学年で、数理科学・データ解析や、センサ、アクチュエータの実装法を学ぶプレラボを開設
  3. 高学年と専攻科で、分野横断型チームによる社会実装プロジェクトの立ち上げ

これらの活動を通じて、学科や専門によらず当たり前の知識・技術としてAIRテクノロジーを定着させ、地元地域の産業、経済活性化の源泉となる次世代エンジニアを育成する。

AIRテクノロジーイメージ

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