Evince Portable のインストール
Evince は Linux の代表的なデスクトップ環境の一つである GNOME 向けに開発されている PDF ビューアで,Postscript※1,TIFF (Multi-page),DjVu,DVI などのファイルフォーマットにも対応していて,TeX との連携機能 (SyncTeX) をサポートしているそうです. 詳しくは GNOME.org - Evince の Web ページ (英文) をご覧ください. この Evince を Windows ポータブル環境に移植したのが,Evince Portable (以下,Evince) です.
PortableApps.com が提供するランチャである Portable Apps.com Platform を利用すれば Evince Portable を簡単に USB ドライブにインストールすることができます. とにかく時間と手間を惜しみたいという方は,PortableApps.com Platform のインストールと使い方,PortableApps.com Platform を利用したアプリ追加とアップグレード を参考に Evince Portable をインストールするとよいでしょう.
LibreOffice/OpenOffice.org のポータブル化ができた人ならば,Evince のインストールで困ることはないはずです.
ここでは,USB メモリに割り当てられたドライブレターが U:
であるものとして,Evince のインストーラをダウンロードしてインストールを行い,初期設定を行う手順を簡単に紹介します.
- PortableApps.com から [Apps]-[Office]-[Evince Portable]とたどり,Evince Portable の Multilingual 版をローカルハードディスク (
C:\temp
など) へダウンロードします. ダウンロードする先は 21MB 以上のアキ容量があるドライブを選んでください. - ダウンロードしたインストーラを起動し,LibreOffice Portable と同じような順序で作業を進めればインストールは完了できるはずです.
- インストールが終わったら,ランチャのメニューにでも登録してください.
- 警告:
この設定は,くれぐれも自己責任でお願いします.
Evince には多くの言語対応ファイルが含まれます.
英語と日本語だけあれば十分と考える人は,エクスプローラなどで
PortableApps\EvincePortable\App\Evince\share\locale
フォルダを開き,ja
フォルダだけを残して,他のファイルを削除すると,約 28MB ディスクの空きが増やせます.
Evince Portable のメニューの日本語化
Evince のメニューを日本語化するには次の手順で作業する必要があります. 念のため Evince を起動している場合は,終了させてから作業することを推奨します.
- テキストエディタを起動して,
PortableApps\EvincePortable\Data\settings
フォルダにあるEvincePortableSettings.ini
を開きます. - 「
Language=
」で始まる行を探して,次のように書き換えます.Language=ja_JP
- 上書き保存して,テキストエディタを終了させます.