人間の知覚,動画像の特性を考慮した処理手法
人間の感覚の特性を映像処理に生かす研究を行っています.
画像や映像ではみたままを再現するより,ある種の強調をかけた方が美しく感じることがあります。
また,動画像では静止画の空間の広がりに「時間の広がり」という新たな要素が追加されています。
これらの特性を利用し,画質改善,リアルな再現,効率的な記録などの研究を行っています。
人間の経験的な視覚情報処理の体系化
現在でも様々な分野において「目視」による点検が行われています.
一方で,労働人口は減少し続け,経験に基づく判断が困難となる状況が増えてきています.
経験に基づく判断を画像計測を通し機械に行わせることで労働力の削減を実現すること及び,
経験的な知識をデジタル化することで効率的に技能伝承を可能とすることを目指し研究を行っています。
色知覚、色情報の活用
「色」は人間がものを見て判断する時の基本的かつ強力な情報です.元々強力であるため,
積極的な利活用がされていない分野も多いですが,特定の波長の強調などにより検査や解析が
容易となることもありますし,逆にLED化による波長分布の変化が悪影響する事もあります。
用途に応じて求められる色情報を明確にすることで,より良い計測や近くに繋げられないかを研究しています。