Calc で 数表・九九の表

< 最終更新日時: 2023-12-07 >

見出しの 1 列をオートフィルで作成

A 列に見出しとなる 1~9 の数値を設定しましょう. いちいち手入力するのではなく,オートフィルを使いましょう.

  1. A2 セルをクリックします. 図1 のように列見出し A と行見出し 2 が反転され,A2 セルが太枠で囲われてアクティブセルとして選択されます. 左上の「名前ボックス」に A2 と表示されていることも確認しておきましょう.
    図1・A2 セルをアクティブセルに選択
    図1・A2 セルをアクティブセルに選択
  2. キーボードから 1 をタイプします. その後,TAB をタイプすると,アクティブセルは右 (B2) へ移動します. Shift キーを押し下げたまま TAB をタイプすると,アクティブセルは左 (A2) へ戻ります. カーソルキーでもアクティブセルは移動できますし,マウスでクリックしてもアクティブセルが移動できますが,連続してデータを入力するときには TAB を使うと効率的に作業できますので覚えておきましょう※1
  3. 再び A2 セルをアクティブセルにしたら,マウスカーソルを A2 を囲む太枠の右下にある小さな四角 (▪) の近くに移動させます. すると図2 のようにカーソル形状が十字形のフィルハンドルに変わります.
    図2・フィルハンドル
    図2・フィルハンドル
  4. マウスの左ボタンを押し下げ,そのまま下方にドラッグすると図3 のようにオートフィルでセルに設定される値 (図では 4)が吹き出しにヒントとして表示されます.
    図3・オートフィルのヒント表示
    図3・オートフィルのヒント表示
  5. ドラッグを続けて行見出し 10 の高さで左ボタンを離すと,図4 のように 1 ~ 9 までの見出しが生成できます. この一連の操作をオートフィルと呼びます※2図3 のように複数のセルが選択された状態を,セル範囲の選択と呼びます. 左上の名前ボックスにはセル範囲 A2:A10 が表示されています.
    図4・オートフィルの結果
    図4・オートフィルの結果

ここまでの操作で,キーボードから値を入力したのは A2 セルの一つだけでした.

見出し行の 1 行を形式を指定して貼り付けで作成

1 行めに見出しとなる 1~9 の数値を設定しましょう. オートフィルを横方向に使ってもよいのですが,ここでは形式を指定して貼り付けを使ってみましょう.

  1. 図4 のようにセル範囲 A2:A10 を選択します.
  2. メニューバーの 編集 をクリックして,表示されるプルダウンメニューから コピー をクリックし,範囲選択した領域をクリップボードにコピーします (この操作を 編集-コピー のように表記します). 右クリックして表示されるメニューから コピー を選ぶか,ショートカットキー Ctrl+C を利用しても同じ操作が可能です.
  3. B1 セルを選択し,編集-形式を選択して貼り付け-形式を選択して貼り付け をクリックすると図5 のダイアログボックスが表示されます. 右クリックして表示されるメニューから選ぶことも,ショートカットキー Ctrl+Shift+V を利用しても同じ操作が可能です.
    図5・形式を選択して貼り付けダイアログボックス
    図5・形式を選択して貼り付けダイアログボックス
  4. 図5 の「オプション」の 行と列を入れ替える にチェックを付けて OK をクリックすると,図6 のような結果が得られます.
    図6・行と列を入れ替えた貼り付けの結果
    図6・行と列を入れ替えた貼り付けの結果

この項では,セルには値や数式は何も入力しませんでした.

九九の表の中身を数式とオートコピーを使って作成

行の絶対参照と列の絶対参照を組み合わせた数式を使い,オートコピーを使って一気に九九の表を完成させましょう. 数式の意味については,セルの参照 で詳しく説明しています.

  1. B2 セルを選択し,キーボードで次のように入力し,TAB (または Enter※1) をタイプします.
    =$a2*b$1
    
  2. ふたたび B2 セルをアクティブセルにすると,図7 の名前ボックスの右にある数式入力ボックスには入力した内容 (式) が,B2 セルには式の計算結果が表示されているはずです.
    図7・数式入力
    図7・数式入力
  3. オートフィル と同様に,図7 のフィルハンドルを J2 セルまでドラッグします. すると図8 のように「一の段」の掛け算ができあがります. この操作をオートコピーと呼びます.
    図8・オートコピーの結果(1)
    図8・オートコピーの結果 (1)
  4. さらに 図8 のフィルハンドルをダブルクリックするか,J10 セルまでドラッグします※3. すると図9 のように九九の表が完成します.
    図9・オートコピーの結果(2)
    図9・オートコピーの結果 (2)

予告通り,A2B2 の 2 つのセルにだけキーボードから値または式を入力し,あとはマウス操作とキーボードのショートカットキー入力だけで九九の表を完成させることができたはずです.