校長メッセージ
MESSAGE

第12代校長(令和4年4月1日就任)
博士(工学) 小 林 幸 夫

 高等専門学校(高専)は15 歳の学生を受入れ、心と体が最も成長する5年間に、技術者等の専門人財を育成するという明確な方向性をもった高等教育機関として、地域や企業などの社会からも高く評価されるとともに、卒業生の満足度が高い学校です。

 長岡高専は、昭和37年(1962年)に日本の経済成長を支える技術者を養成するために設置されました。その後、卒業生の活躍と各高専の教育改善、社会の支援を得て実践的かつ創造的技術者を養成する教育機関として高く認知されています。

 高専制度も60年を迎え、SDGs(Sustainable Development Goals)を担う“人財”を育成する教育機関として、更なる高度化が求められています。

 高専教育の特徴は、15歳から始まるくさび型教育と教育体制です。一般科目と専門科目をくさび型に配置することにより、早期から技術者としてのマインドとリテラシーを学びます。高学年では専門科目が主体になりますが、その年齢層に必要な教養科目も配置することにより、偏りのない教育を行っています。特に、実験・実習を重視し知識偏重にならないように教育課程が組まれています。高専では、その教育を支えるために教員、事務職員、技術職員が配置され、それぞれの専門性を活かして教育活動を行っています。また、保護者や地域・企業と協働することにより、より強靭な教育体制を構築しています。その結果、理論だけではなく、実践的な教育により、特に、エンジニアリングデザイン力(実装力)を育成しています。

 さらに、国立高専全体で“学校で教えたこと”から“学生が何を学んだか”という教育方針のもと、学生の到達目標を明確にしたモデルコアカリキュラム(MCC)が策定され、学生が到達度を理解し学び続けることができるようになりました。

 本校では、学生の主体性を重視し、人間力を高めるために課外活動や各種コンテスト(ロボットコンテスト、デザインコンテスト、プログラミングコンテスト等)への参加にも力を入れています。さらに、国際対応力を高めるため、留学等の海外で学ぶ機会を数多く用意しています。

 長岡市にある高専として、これまで以上に、課題発見解決力を高め、学び続ける人材を育成し地域社会に貢献できる学校にするため、保護者や地域・企業のご協力を頂きながら教職員が一丸になり“チーム長岡高専”として活動したいと考えます。

 中学生の皆さん、工学に興味があれば高専を選択することを強く勧めます。このHPで長岡高専のことを良く知っていただき、入学されることを期待します。

 本校創設のとき、先輩はこのキャンパスの高台を”高い志を育む丘”という意味で「高志台(こうしだい)」と名付けました。
 高志台は皆さんを待っています。

長岡工業高等専門学校長
小林 幸夫

to_top