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JABEE技術者教育プログラム認定されました。(2006.05.26)

長岡高専の技術者教育プログラム


長岡高専では、本科4,5年および専攻科1年、2年の4年間のカリキュラムで構成される教育プログラム「生産システム・環境工学プログラム」を設けています。
この教育プログラムは、日本技術者教育認定機構(Japan Accreditation Board for Engineering Education :略称JABEE)の「工学(融合複合、新領域)関連分野」の基準にも対応しており、本校では平成18年5月8日に認定されました。JABEE認定証

(1)JABEE認定制度について
JABEE認定制度とは、専攻科を持つ高専や大学など高等教育機関で実施されている技術者教育が、社会の要求水準を満たしているかどうかを外部機関が公平に評価し、要求水準を満たしている教育プログラムを認定する専門認定制度です。
JABEE認定された教育プログラムの修了者は、技術士としての基礎的な学力を有していると判断され、技術士第1次試験の学科試験が免除されます。これにより技術士の基礎資格である「修習技術者」の資格が得られます。

(2)長岡高専でのJABEEへの取り組み
本校では、従来からカリキュラムの改訂や教育方法の改善等に努めてきましたが、平成12年4月に専攻科が設置されたのを機に、JABEE認定を目指して準備をしてきました。平成16年度には、機械工学科、電気工学科、電子制御工学科、物質工学科、環境都市工学科の本科5学科の4,5学年と、電子機械システム工学専攻、物質工学専攻、環境都市工学専攻の専攻科3専攻の1,2学年の合計4年間の課程を融合しすべての学生を対象とした「生産システム・環境工学」プログラムを設け、平成17年度に審査を受けることになりました。

(3)学習・教育目標 → 学習・教育目標 一覧表はこちら 
長岡高専では、「人類の未来を切りひらく、感性豊かな実践力のある創造的技術者の育成」を教育理念として掲げ、以下の7項目を持った技術者の育成を目指して、学習・教育目標を設定しています。さらにこの7つの学習・教育目標を具体化すると別紙に示すようになります。これら具体化された目標は、プログラム履修者が在学中に学習した成果としてできなければならない(できるようになる必要がある)きわめて重要な内容です。目標の一つ一つの内容を十分に理解して、日々の学習に反映させてください。

(A)     人類の福祉と地球環境に配慮できる人間性と倫理観をもった技術者の育成
(B)     すぐれたコミュニケーション能力と国際的視野をもち、多様な価値観を理解できる技術者の育成
(C)     早期技術者教育の特長を生かし、科学と技術の基礎を身につけた、健全で創造性ゆたかな技術者の育成
(D)     工学の専門知識とものづくりのスキルをかね備え、情報技術を駆使できる技術者の育成
(E)     多面的思考力と計画力をもち、課題の解決と技術の開発を実行できる技術者の育成
(F)     地域の産業と社会に連携し、時代の要請に応えられる実践力のある技術者の育成
(G)     自発的学習能力を身につけ、継続的に自己啓発のできる技術者の育成

(4)JABEE認定基準について
JABEEの認定基準には基準1~6があり、その第1番目の基準1の(1)には、次の8項目の学習・教育項目が掲げられています。本校の学習・教育目標がそれらと対応していることが必要とされています。また、本校の教育プログラムが、工学(融合複合、新領域)関連分野で審査を受けるため、次の分野別要件をも満たす必要があります。本校の設定した教育プログラムは、これらの要件をすべて満足しておりますので、心配なく勉学に励んでください。

基準1(1)
(a)     地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
(b)     技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫埋)
(c)     数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
(d)     該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力
(e)     種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
(f)     日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能カおよび国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
(g)     自主的、継続的に学習できる能力
(h)     与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力

分野別要件
本プログラムの修了生が修得すべき知識・能力は以下の通りです。

i 基礎工学の知識・能力
基礎工学の内容は、①設計・システム系科目群、②情報・論理系科目群、③材料・バイオ系科目群、④力学系科目群、⑤社会技術系科目群の5群からなり、各群から少なくとも1科目、合計6科目についての知識と能力
ii 専門工学の知識・能力
a)     専門工学(工学(融合複合・新領域)における専門工学の内容は申請高等教育機関が規定するものとする)の知識と能力
b)     いくつかの工学の基礎的な知識・技術を駆使して実験を計画・遂行し、データーを正確に解析し、工学的に考察し、かつ説明・説得する能力
c)     工学の基礎的な知識・技術を統合し、創造性を発揮して課題を探求し、組み立て、解決する能力
d)     (工学)技術者が経験する実務上の問題点と課題を理解し、適切に対応する基礎的な能力

(5)プログラム履修者の決定について
本校の教育プログラムは、本科4,5年と専攻科の1,2年の4年間の課程として設定されています。本科4年に進級した学生(4年編入生も含む)は、4月当初に開催されるプログラム履修ガイダンスを受けて、確認書を提出することにより仮のプログラム履修者となります。しかしながら、本科卒業後に、就職する者、大学3年に編入学する者もいますので、最終的には、専攻科入学試験を経て一定水準以上の知識と能力を有していると判断される専攻科入学生の全員から再度「プログラム履修確認書」を提出してもらい、教育プログラム履修生と決定します。

(6)科目構成と履修についての注意
本教育プログラムでの履修科目は、学科と専攻科をあわせた4年間の一般科目と専門科目からなり、教育プログラムにおける授業の流れと学習・教育目標との関係を示す表を学科別に示します
JABEEプログラム修了生となるためには、下記の3点を満たしている必要があります。

1.卒業要件:
4年間にわたって在学し、124単位以上を取得し、学士の学位を得た者であること。
2.学習保証時間:
教員の教授・指導のもとに行った学習時間の総計が1,800時間以上を有していること。さらにその中には、人文科学・社会科学等(語学教育含む)の学習250時間以上、数学・自然科学・情報技術の学習250時間以上、および専門分野の学習900時間以上を有していること。
3.分野別要件(工学(融合複合・新領域)関連分野)
基礎工学の内容は
①設計・システム系科目群
②情報・論理系科目群
③材料・バイオ系科目群
④力学系科目群
⑤社会技術系科目群
の5群からなり、各群から少なくとも1科目,合計で最低6科目についての知識と能力を有していること。
上記の3点を学科ごとに設定された「学習・教育目標を達成するために必要な授業科目の流れ」の中で満たさなければなりません。
さらに、学習教育目標を達成するために、次の(1)~(4)をも考慮する必要があります。
(1)     技術者論理を身につけるために、学習教育目標Aの「科学哲学」を履修すること。
(2)     地球的視野を身につけるために、学習教育目標Aの「大気水圏環境科学」または「環境エネルギー工学」のどちらかを履修すること。
(3)     数学・自然科学・情報技術の学習保証時間(250時間)を確保するために、学習教育目標Cの「応用数学、応用代数、量子物理、物理工学」を必要に応じて履修すること。
(4)     インターンシップ科目のうち、本科の企業実習か専攻科の学外実習のどちらか(できれば両方)を履修すること。

(7)単位認定および学力評価についての申合せ

i 他大学等における学修成果の単位認定の取扱い
長岡高専専攻科に在学中に、大学等の教育機関で修得した単位を本校の規程に定める範囲で、本校専攻科の単位として認定(以下「単位認定」という。)するための手続きは、「専攻科生の他の高等教育機関における学修成果の取り扱いに関する申合せ」に従って行う。

ii 他の高等専門学校で修得した単位の単位認定の取扱い
長岡高専専攻科に在学中、専攻科入学以前に在籍した本校以外の高等専門学校や大学等(以下「他高専等」という。)で修得した単位を「生産システム・環境工学プログラム(以下「プログラム」という。)」の単位として認定するための手続きは、「専攻科生が専攻科入学以前に他の高等専門学校で修得した単位を「生産システム・環境工学プログラム」の単位として認定するための申合せ」に従って行う。

iii 「生産システム・環境工学プログラム」修了に必要な科目に未修得の科目がある場合の取扱い
長岡高専の「生産システム・環境工学プログラム(以下「プログラム」という。)」に登録した学生が、プログラムの修了に必要な科目であるにもかかわらず、本校専攻科入学前に未修得の科目がある場合の取り扱いは、「専攻科入学者が「生産システム・環境工学プログラム」の修了に必要な科目に未修得の科目がある場合の取り扱いに関する申合せ」に従って行う。

2004年4月1日 掲載
2006年5月26日 更新